ラッパー&大麻が題材の異色ドラマ 主演・般若が伝えたい思い、俳優業を続ける理由
ラッパーと役者の両立「持ち込んだりはしない」
2015年の映画『Zアイランド』出演以来、10年以上もラッパー活動と並行して、俳優活動を継続している。「こんなに続けるとは思っていなかった」と率直な思いを口にする。 「芝居では、音楽では見ることのできない景色がたくさん見られて、すごい刺激的で勉強になる。それが続けている理由です。実は20年ぐらい前から役者をやりたかったんです。でもどうやってなったらいいかも分からなかったですし、無理だろうと思っていたんです。そうこうしていたら。10年前にオファーがきて、右も左も分からないまま初めてやってみて、そこから声を掛けてもらえるようになりました」 「役者は役者、ラップはラップ。持ち込んだりはしない」と別人格でいることを意識している。「音楽に演技を持ち込むのは良くないんです。そことはまた別なので、音楽は音楽と意識するようにしています」。 ラッパーデビューからは、20年以上もの歳月を数える。ヒップホップ界ではベテランの立ち位置だ。ラップブームの火付け役となった『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)では、初代モンスターを務めるなど、大衆へ裾野を広げる役割も担ってきた。今作では、ラッパー仲間と共に新たな挑戦を行うこととなった。 「本当に勇気を持ってこの作品に出ていると思います。僕が主演うんぬんよりも、今日本のヒップホップに関わっている人間が一堂に会して、作り上げたものを見てほしいです。若いラッパーの子の視野も広がるんじゃないかなと思います。『その人とその人がこうやって並ぶの?』みたいな面白さもあるので、たくさんの人に見てもらいたいです」 □般若(はんにゃ)1978年10月18日、東京都出身。高校生の頃にラップ活動を始め、2004年2月に『おはよう日本』でメジャーデビュー。以来、ラップ界の第一線を走り続けている。音楽活動と並行して2005年からは役者業にも挑戦。25年1月スタートのABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』で初主演を務める。同月公開予定の映画『室町無頼』への出演も控える。
中村彰洋