【UFC】オマリーがヴェラに5R判定勝ちで初防衛に成功、メラブを無視して「トプリアとスペインで戦いたい」
2024年3月9日(日本時間10日)、米国フロリダ州マイアミのカセヤ・センターにて『UFC 299: O'Malley vs. Vera 2』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。 【写真】バンタム級のベルトを巻いたオマリーはケージサイドのドバリシビリを無視してフェザー王者を指名 ▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R 〇ショーン・オマリー(米国)18勝1敗(UFC910勝1敗) [判定3-0] ※50-45×2, 50-44 ×マルロン・ヴェラ(エクアドル)21勝9敗(UFC15勝8敗) メインイベントは「UFC世界バンタム級タイトルマッチ」として、同級王者ショーン・オマリー (米国)と、挑戦者マルロン・ヴェラ(エクアドル)が対戦する。 王者オマリーは、2023年8月の前戦でアルジャメイン・スターリングのテイクダウンを切り、前に出てきたところに下がりながら右を当てて2R TKO勝ち。バンタム級王座についた。29歳。 ヴェラは、コーリー・サンドヘイゲンに敗れた後、2023年8月の前戦で、当時ランキング10位のペドロ・ムニョスに判定勝ちで、エクアドル人初のUFCタイトル挑戦者となっている。31歳。 両者は2020年8月に対戦し、その時はヴェラがヒザ裏への左ローを当てて、オマリーの右足の神経にダメージを与えてTKO勝利している。今回、タイトルをかけた再戦で勝つのはどちらか。 ともに蹲踞から目線を合わせて中央へ。 1R、オーは右のソドックス構えのヴェラが中央へ。サウスポー構えからスイッチするオマリーは右の関節蹴り、右前蹴りは遠いが、後ろ蹴りを腹に突く。 オーソにスイッチするオマリー。右カーフ。右前蹴り、右ストレート。まだ遠いなかサウスポー構えで左を突いて右の蹴りに繋ぐヴェラ。 右ボディストレートはオマリー。ワンツーで詰めるヴェラをかわすオマリーは左ストレート! 左から右の蹴りのヴェラに右ストレートを狙うオマリー。 サウスポー構えになるオマリーは右前蹴り。右かけ蹴りを見せるヴェラ。右ストレート、右関節蹴りと上下に散らすオマリー。ヴェラもサウスポー構えになり右関節蹴り。オーソのオマリーにオーソになると、左スーパーマンパンチのヴェラ。バックステップのオマリーは右ミドルを当てる。 2R、サウスポー構えで入るオマリー。右関節蹴りでスイッチし、右の後ろ廻し蹴り。ブロックするヴェラに左ボディストレート。右前蹴りを腹に突くオマリー。ヴェラはサウスポー構えで左インロー。オマリー左ボディストレートを突いて右ボディ、右ハイも。 ガードするヴェラだが後手に。左ジャブのオマリーは右関節蹴り。ヴェラは左ミドルも掴んで崩す。右関節蹴りを当てるオマリーは角度を変えてスイッチして左右のストレートを叩き込む。ヴェラの前蹴りからの詰めをさばいて右を打ち込み、ヴェラの右カーフにワンツーを突く。 左フックを叩くヴェラ。オマリーは左から右ストレートで前に出て右ヒザ! 効かされたヴェラが後退。オマリーは金網に詰めると右ストレート!さらにじりじりと詰めて左ストレート。右の蹴りを掴んだヴェラだが出血。オマリーは少し手数を落とすと、ヴェラだが左から右! しかしオマリーは左ハイ、右ストレートでヴェラに片ヒザをつかせる。 3R、サウスポー構え左前蹴り。そのまま足を置いてオーソに変えるオマリーはサウスポー構みに戻して左右。サウスポーに構えるヴェラに、オマリーはオーソから右ストレート、右ボディ、前蹴りと上下に分けて打つ。 ヴェラはかけ蹴りも遠い。左ストレートの飛び込みのオマリー。その打ち終わりに左ミドルを返すヴェラだが、オマリーもすぐに左の蹴り返し。左ボディを突く。 右の蹴り、左ストレートは遠いヴェラ。前に出て左から右ストレートのオマリー。ガード固めて下がるヴェラは右ジャブ。ステップで出入りで角度をつけるオマリーはヴェラの打ち返しに左に回る。 左ボディを突くオマリー。さらに右テンカオのヒザ。ヴェラは左ジャブから右フック! 少し下がったオマリーだが、ヴェラは蹴りでスリップ。そこに上になったオマリーだがホーン。 4R、サウスポー構えからワンツーで詰めるヴェラ。右回りでかわして左三日月蹴り、ボディストレートで押し戻すオマリーは、ガード上にワンツー。右ジャブを突いて右に回るオマリー。ヴェラはワンツーから跳びヒザで金網に詰まったオマリーは右回り。しかしオマリーもワンツー。右から左ボディに繋ぐヴェラ。しかしスリップ。立ち上がりを待つオマリーは右ボディストレート。 ゆっくり歩くように左右を突いて、ヴェラのワンツー蹴りをさばいて右回り。右ジャブのダブル、オマリーは左ジャブを当てると、ヴェラの前進に左回り。オーソからワンツーを打ち込む。右ミドルをガード上に返すヴェラだが、ガードして右回りでさばいて、左右を突くのはオマリー。サークリングでホーン。 5R、両陣営「人生がかかった5分」とゲキを飛ばすなか、ともにオーソで中央へ。圧力をかけて右の後ろ廻し蹴りを突くオマリーは積極的に前に。「KOは狙いに行くな」というコーナーの声を聞かずオマリーは左右の手をシャッフルして前に。金網を背にするヴェラは、左ミドルも単発。ガード固めるヴェラに右ボディ、左ストレートのオマリー。ヴェラも左を返すが続かない。 ヴェラの後ろ蹴りをさばいたオマリーが圧力をかけてヴェラの左に左ストレート、右ボディストレート。 サウスポー構えから左ミドルのヴェラ。オマリーは左前手でヴェラを制すると右ハイをガード上に。さらに左右にさばいて右ストレート。右を突いて右ヒヒザから前に出るヴェラを押し戻すオマリーは最後は打ち合いに応じてホーン。正座してから金網背に座り直した。 5Rの判定は、3-0(50-45×2, 50-44)でオマリーが勝利。 勝ち名乗りをサングラスをつけて受けたオマリーは「チトはタフだった。ヒザで顔面を骨折させたと思ったのに。(ヴェラの左ボディは)ナイスショットだった」と挑戦者を称えると、デイナ・ホワイト代表をコール。 「デイナ、イリア・トプリアとスペインで戦わせてくれ。エキサイティングなファイトをしたいんだ」と、フェザー級新王者を指名。階級を越えた戦いを望んだ。 続けてエクアドル国旗を肩にかけたヴェラにもインタビュー。ヴェラは「最初に応援ありがとう。また戻って来る、いつかチャンピオンになる。相手が偉大なストライカーだとは分かっていた。いいボディショットも入れたけど、今日は相手が上だった。家族のみんな、愛している」と語った。 オマリーのマイクにケージサイドで観戦したUFC10連勝中のメラブ・ドバリシビリは、「私がナンバーワンコンテンダーだ。俺と戦え」と動画で語っている。
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