新田氏と自民が政策協定 秋の知事選へ初
●地震対応など14項目 秋の次期富山県知事選で、現職の新田八朗氏(65)=1期、無所属、富山市千石町=は29日、同市のホテルグランテラス富山で自民党県連と政策協定を調印した。3月に再選出馬を表明した新田氏にとって、知事選に向けての政策協定は初となる。出席者は、能登半島地震の対応や人口減少対策、教育の改革など14項目で連携することを確認し、新田氏の必勝に全力を尽くすことを誓った。 新田氏と自民県連の橘慶一郎会長が協定書を交わした。橘会長は新田氏について「全身全霊で県政に携わってきた姿は、誰もが共感すると思っている」と指摘した上で、引き続き県政を担うことに期待した。橘会長が「素晴らしい成績で2期目に入るよう努力する」と述べると、新田氏が深々と頭を下げて応える場面もあった。 新田氏は「自民党には真面目で愚直な党員、党友がおり、地域を愛するが故に大変厳しい視点を持っていることを感じている。常に意識しながら残された任期を全うし、その先の準備を進めたい」と力を込めた。 次期知事選では、共産党県委員会が候補擁立を目指しており、現段階では新田氏との「現職対新人」の一騎打ちとなる公算が大きい。