横行する受刑者への性的虐待 FBIが米女性刑務所を捜索
ダブリン、カリフォルニア州、3月12日 (AP) ― 元刑務所長や幹部が起訴された性的虐待を調査している米連邦捜査局(FBI)は3月11日、西海岸カリフォルニア州にある問題の女子刑務所を再び捜索し、コンピューターや書類多数を押収した。 10人以上のFBI捜査官が、サンフランシスコの東南約50キロのダブリンにある連邦刑務所を捜索。刑務所長と副所長、看守長が解任された。 同刑務所は、長年にわたって刑務官による受刑者の性的虐待が横行してきたため、「レイプクラブ」として知られてきたが、11日の捜索は同刑務所での虐待を主張する民事訴訟が相次ぎ、連邦判事が同刑務所の運営を監督する特別判事の任命を検討している最中に実施された。 2021年にAP通信が行った調査報道で、650人以上の受刑者を収容するこの刑務所で、虐待と隠蔽が何年も続いていることが判明。この報道により、議会からの監視が強まり、刑務所局は問題を解決し、刑務所の文化を変えると約束した。 少なくとも8人の職員が受刑者への性的虐待で起訴され、5人が有罪を認めた。裁判では2人が有罪判決を受けた。もう1件は係争中である。 元刑務所長が2022年に性的虐待で有罪判決を受け、6年の刑で服役中。また、刑務所教会の牧師がチャペルのオフィスで受刑者を虐待した罪を認め、禁固7年の判決を受けた。さらに、元安全管理官が昨年6月、2人の受刑者への性的虐待で有罪判決を受けた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)