運行30周年「特急スーパーはくと」を祝うセレモニー 老朽化で新たな車体の製作を検討中 鳥取県
日本海テレビ
12月3日、鳥取駅で「特急スーパーはくと」の運行開始30周年を祝うセレモニーが行われました。関西と山陰を結び、多くの人々を運んできた「特急スーパーはくと」。セレモニーでは、鳥取県の平井知事やJR西日本の関係者などが集まり、節目の日を祝っていました。 鳥取県 平井伸治 知事 「今から30年前、このドキドキ、同じ興奮を私たちは山陰でみんなで味わっていました。ようやく30年、ワンジェネレーション1世代が過ぎ去っていったところです」 平井知事が振り返ったスーパーはくとの運行開始。一時は工事がストップするなど紆余(うよ)曲折を経て30年前の1994年、智頭急行の開業と共に多くの期待を集めながら特急列車が走り出しました。それまで、JRの特急で4時間かかっていた鳥取・大阪間を、最短2時間34分で移動できるとして、人気を博したスーパーはくと。 10周年のこの年までに年間の利用客は100万人を超え、智頭急行を「第三セクターの優等生」へと押し上げます。20周年を迎えてもなおその人気は衰えず、感謝祭が開かれると開場には約2000人が来場。変わらぬ愛されぶりを見せていました。 駅内アナウンス 「続いて4番のりばホームには、10時14分発の特急スーパーはくと倉吉行きが参ります」 そして、12月3日に迎えた30周年。セレモニー会場は、傘踊りでにぎわいを増す中、鳥取駅にスーパーはくと1号が到着。次々と駅に降り立つ乗客に記念品が配られていました。大きな節目を迎え、平井知事は列車をいたわりつつこれからの展望についてー。 鳥取県 平井伸治 知事 「30年、一世代ずっと運び続けた、お疲れさまの時期に差し掛かっています。これから生まれ変わっていくかもしれませんが、ぜひ多くの皆さま京阪神と山陰を結ぶ大動脈、スーパーはくとにご期待いただければと思います」 智頭急行株式会社 西尾 浩一 社長 「30年たってだいぶくたびれも出てきてますので、それをしっかりと新しい車両に変えていかないといけない。JRとよく相談をして、どういうふうな形態の列車にするのか、どれくらいの両数にするのか、そういったことをしっかりと議論していきたい」 コロナ禍の打撃を受けつつも去年は4年ぶりに黒字化を達成した智頭急行。車両の老朽化を受け、新たな車体の製作を検討しています。山陰と関西をつなぐ足として、スーパーはくとは走り続けます。
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