政治とカネの問題は、自民党の前職の対応を巡り、特に、旧富山市の富山1区で舌戦が激しさを増しています。 候補者自身、問題をどう捉えているのか…それぞれの主張です。 ＊立憲・新　山登志浩候補 「私たちの税金を使って裏金議員を再生産することが道義的に政治的に許されるものでない」 ＊無所属・前　吉田豊史候補 「政治資金の流れ、お金の流れ、皆さんの家計では入口と出口を隠そうにも隠せない。なんで政治の世界だけ隠せるのか」 ＊自民・前　田畑裕明候補 「政治資金の透明性を含め、模範となる人間、議員として活動しなければならない」 ＊維新・新　浅岡弘彦候補 「お金を請求しない、ちょろまかさない。当たり前の話を特に富山の政治家はやってしまっている」 ＊共産・新　青山了介候補 「裏金を作ってきた原資は企業団体からの献金。献金はお金の力で政治を歪めると数十年前から根絶を訴えてきた」 富山1区の候補者5人に政治資金の透明性確保へ必要な取り組みを聞きました。 立憲民主党の山候補は「外部監査の強化と詳細な公開」、無所属の吉田候補は「政治資金規正法の『見える化』改正」、自民党の田畑候補は「政治家自らの公私峻別が最も必要」、日本維新の会の浅岡候補は「企業と団体からの献金を禁止する」、共産党の青山候補は「企業・団体献金の全面禁止と公開」をあげました。 また、政党から政治家個人に支出される「政策活動費」を巡っては、これまで使途を公開する義務がなく、不正の温床になると指摘されてきました。 BBTのアンケートに対し、1区の5人全員が廃止すべきとしています。 その理由として山候補は「金権・腐敗政治の温床である」、吉田候補は「透明性確保と政治の信頼回復のため」、田畑候補は「透明性確保と説明責任を徹底する」、浅岡候補は「国民の知らない活動費だから」、青山候補は「使途のわからない金を作れるから」としています。 さらに、国会議員に月額100万円支給される調査研究広報滞在費、旧文通費については、5人全員が「使途を公開すべき」と主張しています。 その理由として山候補は「税金が財源の費用は公開が当然」、吉田候補は「透明性確保と政治の信頼回復のため」、田畑候補は「透明性確保のためにも公開すべき」、浅岡候補は「日本社会の常識であるから」、青山候補は「税金なので、使い道の監視が必要」としています。 続いて富山2区です。 政治資金の透明性確保には、共産党の泉野候補が「パーティー券含む企業団体献金の禁止」、立憲民主党の越川候補が「外部監査の強化と詳細な公開」、自民党の上田候補が「政治資金の収入・支出の公開」をあげました。 また、政策活動費については、泉野候補と越川候補が廃止すべき、上田候補は「全体像が不明」として、どちらとも言えないと回答しました。 泉野候補は「何に使ったかを隠すことができる」、越川候補は「金権・腐敗政治の温床である」、上田候補は「全体像が不明のため」としています。 旧文通費の使途については3人全員が公開すべきと主張し、理由として泉野候補は「税金の使い道を公開し、監視する」、越川候補は「税金が財源の費用は公開が当然」、上田候補は「税金を原資としているため」としました。 最後に富山3区です。 政治資金の透明性確保には自民党の橘候補が「収支両面でルールを守ること」、国民民主党の大久保候補が「年間に使える金額の上限を設ける」、共産党の坂本候補が「企業・団体献金の全面禁止と公開」をあげました。 また、政策活動費については3人全員が廃止すべきとし、理由として、橘候補が「透明性を高める。代替策は要検討」、大久保候補が「必要以上のお金はいらない」坂本候補が「何に使ったかを隠ぺいできるから」としています。 そして旧文通費の使途については、橘候補は「使途を再度吟味して実施すべき」として、公開すべきに近い考えです。 大久保候補は「隠す理由が何もないため」として公開すべき、坂本候補も「税金の使途を公開し、正否を監視」として公開すべきとしています。 10月22日は、暮らしに直結する重要な争点、物価高対策、賃上げについてお伝えします。