美容液で顔を洗う!? 洗顔前より肌がうるおう不思議。【倉田真由美の「キレイを育む私的名品」】
美容液で顔を洗う!? 洗顔前より肌がうるおう不思議。
何を使ってもうるおわない、と嘆いていた私が、そんな状況を逆転するに至ったのは、洗うことに対する概念を変えてからのこと。子供の頃から当たり前だと思ってきた、さっぱり、キュッとした洗い上がりではなく、できるだけ優しくまろやかに、を心がけるようにしたのだ。 最初は、これで汚れが落ちているのかな?と少し不安もあった。けれど、日に日に肌が変わっていった。 「スック ヴィアルム ザ ウォッシュ」は、大人の肌こそ洗うもので変わる、という私の持論を代弁してくれているようなアイテム。ねっとりと糸を引くようなテクスチャーの洗顔料を手のひらに取り、少しずつ水を加えて泡立てても、正直あまり泡立たない。 でも、これこそが、この洗顔料の要点。まろやかなタッチの細かな泡で、負担をかけることなく肌を磨き上げることができる。その際、微細なカプセルに内包されたスクワランやワセリンなど油性の保湿成分が、水を抱えながら放出されるため、うるおいを奪いすぎないどころか、洗顔をしながらうるおいを与えることができる。
不思議なことに、洗顔直後より、少し時間が経ってからの方が、肌がしっとり、もっちりしてくるような印象。これは、一時的な保湿感ではなく、角質層がしっかり保湿されている証拠のようなもの。 つい汚れが落ちさえすればいい、と無頓着に選びがちな洗顔料だけど、そんな考え方は、今すぐ撤回して。濃密な美容液で洗顔をすれば、誰もがきっと乾燥知らずの肌になる。
今月の名品
まるで「美容液洗顔」。ねっとりしたテクスチャーなのに、使用後はぬるつかず、しっかり汚れを落として、しっとりうるおった肌に仕上げる。水を加えて洗顔する過程で溶け出す保湿成分により、角層の水分量も上昇。その後のスキンケアの浸透も高まる。