慶大の豊田兼、400障害の今季初戦で49秒38 パリ五輪は110障害と「両方狙いに行きます」…六大学陸上
◆陸上 東京六大学対校(6日、慶大・日吉陸上競技場) 男子400メートル障害で、日本歴代6位の慶大の豊田兼(4年)が同種目今季初戦に臨み、49秒38の全体1位だった。「練習のタイムから49秒台前半くらいが出ることはわかっていた。しっかりそのタイムを出す目標を達成できました」とすがすがしい表情で振り返った。 110メートル障害、400メートル障害を主戦場とする豊田が目指すのは、2種目でのパリ五輪出場だ。「大学に入学した時から4年生で五輪があることを知っていたので、その時点で狙っていました」と五輪には強い思いがある。 昨年8月のワールドユニバーシティゲームズ(中国・成都)では110メートル障害で金メダルを獲得。400メートル障害では同10月に日本歴代6位となる48秒47をマークしてパリ五輪の参加標準記録(48秒70)突破。視界良好だが、「まだ自分は学生の枠でしか戦えていない」と常に上を目指し続ける豊田は「2、3月は110メートル障害に絞ってやってきたので、4、5月は400メートル障害に絞る。ラスト、日本選手権(6月、新潟)で両方狙いに行きます」と気を引き締めた。
報知新聞社