「アナ雪」再ブレーク 神田沙也加は2世芸能人の鑑!?
■古くから2世の活躍が目立つ芸能界 政界やスポーツ界などと比較しても、2世の活躍が目立つ芸能界。古くから歌舞伎をはじめとする伝統芸能の世界では才能だけでなく、家柄や血脈も重視されており、最近でも俳優、アーティスト、モデル、タレントとして数多くの2世芸能人がデビューしている。「実力や才能が分かりやすく数値化されにくい芸能の世界では、取っ掛かりとして人脈やコネクションはモノを言いますからね。昔は俳優、女優を中心に今よりもさらに2世の活躍が目立っていました」(芸能リポーター)。 とはいえ、2世だからと言って、かならずしも成功が約束されているわけではない。「周囲からのプレッシャーもそれなりにあるでしょうし、注目されるのが早いぶん、結果が出なければ飽きられるのも早い。とくに最近は2世に対する世間の風当たりも厳しいですしね」(前出の芸能リポーター)。歌手の宇多田ヒカルしかり、俳優の松田龍平、松田翔太しかり、活躍を見せている2世芸能人の多くは、話題性に負けないだけの実力が伴っている。そうした中、最近再評価されているのが、大ヒット中の映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で、主人公・アナ役を演じている女優の神田沙也加だ。 ■デビュー当時はバッシングを受けたことも 沙也加は、俳優の神田正輝と歌手・松田聖子の長女として生まれ、両親の離婚後の01年に「SAYAKA」名義で芸能界デビューし、歌手や女優として活動。05年5月から約1年半の芸能活動休止を経て、06年12月に「神田沙也加」として芸能活動を再開した。以降は、「レ・ミゼラブル」や「ピーターパン」、「赤毛のアン」など舞台を中心に活躍。映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版での好演や歌唱力が絶賛を受けている。 舞台関係者はこう語る。「沙也加さん本人は当初か舞台やミュージカルでも活躍できる実力派女優を目指していたようですが、“松田聖子の娘”という肩書きや周囲の期待もあり、デビュー当時はCMや映画、ドラマなど、いわゆる派手な仕事が目立ちました。時に“ゴリ押し”などとバッシングを受けることもありました。でも、芸能活動休止再開後は復帰作に大地真央主演の舞台『紫式部ものがたり』を選ぶなど、活動を舞台やミュージカル中心にシフトチェンジしました。本意の仕事に精力的に励むことで、実力を磨いていった印象です」