イーサリアム改善提案、スループットが50%向上する可能性
レイヤー2ネットワークの開発
過去数年間、イーサリアムブロックチェーンのアップグレードは、アービトラム(Arbitrum)やオプティミズム(Optimism)のようなサードパーティのレイヤー2「ロールアップ」ネットワークの開発に道を開くことに主に重点を置いてきた。これらの独立したブロックチェーンネットワークは、公式にはイーサリアムの台帳上でトランザクションを決済するが、ユーザーにより高速かつ低手数料を提供し、ユーザーがイーサリアムエコシステムとやり取りする主要な場へと急速に成長した。 データブロブは3月にイーサリアムに追加され、ブロックチェーンが、ネットワーク上の通常のブロックスペースよりも安価な別の専用スペースに任意のビットのデータを保持できるようになった。通常のトランザクションと比較すると、ブロブはレイヤー2ネットワークに最適化されており、大きなトランザクショングループを束ねてイーサリアムに1度にポストできる。 EIP-7781は、ブロブ数を増やすことでレイヤー2ネットワークがデータをチェーンにポストする速度をより速く(そしてより安価に)するのに役立つ可能性がある。だが、基盤となるイーサリアムブロックチェーンの速度向上に直接焦点を当てた、久しぶりのアップグレードでもある。 スロットタイムを12秒から8秒に短縮することは、エンドユーザーにとってはトランザクションの高速化に直結するが、追加のハードウェアリソースが必要になる可能性のあるバリデーターにとっては負担が増えるリスクがある。 このニュースは、CoinTelegraph(コインテレグラフ)が先に報じた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:Rob Wingate/Unsplash|原文:Ethereum Proposal Could Increase Throughput by 50%
CoinDesk Japan 編集部