金スポット価格が一段高、初の1オンス=2200ドル台
(ブルームバーグ): 金のスポット価格が初めて1オンス=2200ドル台に乗せた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20日、今年の利下げについて0.25ポイントを3回という従来予想を据え置き、このところ上向いているインフレを警戒していないことを示唆した。
米政策当局者は2024年の利下げ見通しを維持するとともに、保有債券の削減ペースを減速させる方向に動いた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はインフレが目標の2%に向かっていることを示すより多くの証拠を当局者は目にしたいと考えているとし、「年内のある時点」で利下げを始めることが適切だと述べた。
FOMC、今年予想する利下げ回数3回で維持-2025年予想は減少 (3)
通常、金にプラスに働く米政策緩和への期待が高まったことなどを背景に金は今月急上昇し、過去最高値の更新を続けている。米金融当局の政策転換時期を巡る臆測が金の直近の上昇のきっかけになったもようで、データはトレーダーが3月5日までの週に金のネットロングポジションを19年以来最も増やしたことを示している。
スポット価格は一時1.6%高の1オンス=2220.89ドルを付けた。シンガポール時間21日午前7時15分(日本時間同8時15分)現在、2202.31ドルで推移している。
原題:Gold Jumps Above $2,200 an Ounce for First Time (Correct)(抜粋)
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Rob Verdonck