尊富士が幕内復帰、青森県勢3人に 大相撲九州場所
日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の番付を発表し、先場所覇者の新大関大の里は西の2番目に就いた。初土俵から所要9場所は昭和以降最速。新大関誕生は今年春場所の琴ノ若(現琴桜)以来で2場所ぶりの3大関となった。新入幕はウクライナ出身初の獅司、日体大出身の朝紅龍。春場所で新入幕優勝の尊富士(青森県五所川原市出身)が千代翔馬、時疾風とともに再入幕を果たした。 県勢は先場所、2016年名古屋場所以来となる2桁の10勝5敗と好成績だった宝富士(中泊町出身)が、番付を5枚上げ西前頭10枚目となった。8勝7敗で3場所ぶりに勝ち越した錦富士(十和田市出身)は幕尻から3枚上げて西前頭14枚目。春場所、110年ぶりの新入幕優勝を果たしながらその後、けがで2場所連続の休場を経ての秋場所、十両で復活優勝を遂げた尊富士は、夏場所以来3場所ぶりに幕内に復帰。西前頭16枚目となった。 右膝や右足首の負傷で名古屋、秋の2場所連続休場に追い込まれた阿武咲(中泊町出身)は、西十両筆頭から9枚下がり東の10枚目で巻き返しを期す。 先場所全休の横綱照ノ富士は東。他の2大関は琴桜が東、豊昇龍は西に座った。関脇は3場所連続の霧島と4場所ぶりの大栄翔。小結に若元春と元大関正代が復帰した。 新十両はウクライナ出身の安青錦(あおにしき)と、ともに埼玉栄高出身の若碇と琴手計改め琴栄峰。安青錦は初土俵から所要7場所で、年6場所制となった1958年以降初土俵で5位の速さ(付け出しを除く)。甲山親方(元幕内大碇)の長男の若碇は史上13組目の親子関取、幕内琴勝峰の弟の琴栄峰は同22組目の兄弟関取。 再十両は千代丸、栃大海、生田目。左膝負傷で3場所連続休場の元大関朝乃山は幕下に落ちた。