「厳しさも十分に理解している」レッドブル昇格のローソン 絶対王者と比較される環境は「学ぶこともできる」
新たなF1レッドブルのレギュラードライバーとして、リアム・ローソンがRBから昇格となり、来季初のフル参戦に挑む。昨年、そして今シーズンで計11レースを走っているものの、トップカテゴリーでの経験不足は否めず、レッドブルの一員としての資質を問う声も各方面より伝えられている。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 だが今回の抜擢について、ローソン自身からは力強い言葉が発せられている。英モータースポーツサイト『PLANET F1』では昇格決定後、現地インタビューで語った22歳のコメントを掲載。新たなステップを踏むことへの意欲や、チームメイトとなるマックス・フェルスタッペンへの想いなどが綴られている。 今回のレッドブル入りに関して、様々な意見が挙がった点について、ローソンも「確かにメリットとデメリットがある」などと述べるとともに、「ただ、今の自分の心境としては当然ながらメリットに目を向けていて、個人的にはとてもワクワクしている」と打ち明けている。 さらに、来季の活動を「もちろん非常に厳しいものになるだろう。未経験のサーキットもたくさんある」と見通しながら、「ワールドチャンピオンを勝ち取った車に乗れるというのは、ドライバーとして非常に興奮することだ。また、競争力のある状況に身を置けるというのは嬉しいが、それがどれだけ厳しいものかも十分に理解している」と心境も吐露。 冷静な想いとともに、これまでと大きく変わるシチュエーションを受け、「でも最終的には、世界最高のドライバーと比べられる環境があるし、そこから学ぶこともできる。これ以上にいい環境はないだろう。自分にとっては、全セッションやデータにアクセスできるし、そういうことをすべて見られるのは非常に大きい」と前向きな言葉も並ぶ。 そして、エースドライバーであり、4年連続タイトル獲得のフェルスタッペンとの関係についても、「昨年、ザントフォールトでリザーブとして参加したときには、些細なことでも、主に彼が取り組む姿勢についていくつかアドバイスを授けてもらった」と過去のやりとりを明かしており、「彼は明らかに車の外では非常にリラックスした人物で、多くのプレッシャーを跳ねのける方法を心得ている」として、“絶対王者”の印象をそう表現している。 コンストラクターズタイトル奪還も見据えるレッドブルで来季、ローソンがどのような存在感を示すか。自らの走りで周囲の評価を覆す、ビッグチャレンジが始まろうとしている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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