元世界1位マレー、引退プランに全米オープンとデ杯はなし「ウィンブルドンかオリンピックのどちらかがふさわしい」【テニス】
マレー、引退は「ウィンブルドンかオリンピックのどちらかがふさわしい」
7月1日開幕の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)に向けた前哨戦「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)に出場する元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク129位)。今夏以降の出場は未定だとしており、引退するなら「ウィンブルドンかオリンピックがいい」と語った。 【動画】マレー、過去5度の優勝を誇るロンドン・クィーンズ大会で世界13位ポールと初練習 今年で37歳を迎えたマレーは、3月には左足首の靭帯断裂とツアーから離脱。2か月後のクレーコート・シーズンで復帰を果たしたが、チャレンジャー大会で挙げた1勝のみ。グラスコート・シーズンに入った先週のATP250シュツットガルトでも勝ち星を挙げることができず、3大会連続で初戦敗退を喫している。 今年2月には、「夏を過ぎたらあまりプレーするつもりはない」と今夏での引退を示唆しているマレーにとって出場できる大会は少ない。 地元イギリスのBBCのインタビューに答えたマレーは、どの大会を引退試合にするのかと問われ、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)や男子国別対抗戦「デビスカップ」ファイナルに出場する可能性は低いとコメント。「キャリアを終えるならウィンブルドンかオリンピックのどちらかがふさわしい」と述べた。 マレーは、2008年の北京大会で初出場を果たすと、2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得。男子シングルスで誰も成し遂げたことのないの連覇という偉業をやってのけた。 「何年もオリンピックを楽しんできたし、またプレーできる可能性にワクワクしている。ロンドン五輪の決勝は、間違いなくプロ人生で最高の日の一つだった」とウィンブルドンや全米オープンを制した時よりも幸せな時間を過ごしたという。 16日にはパリ五輪の出場が認められ、5度目のオリンピック出場が可能となる。しかし、会場がローラン・ギャロスとクレーコートであるため出場するかどうかは不透明。「クレーは僕の背中に問題を与えるサーフェス」と出場を決断するのは簡単ではないとした。 今年はマレーと同じ時代を過ごし、多くの場面で立ちはだかってきたラファエル・ナダル(スペイン)も引退を示唆している。彼らはどのような花道を飾るだろうか。
Tennis Classic 編集部