【大学野球】明大、新人戦3位 若狭遼之助が劇的打 星稜の先輩・ヤクルト内山に憧れ
◆東京六大学野球春季フレッシュトーナメント 第4日 3、4位決定戦 明大5X―4法大(6日・神宮) 明大が法大にサヨナラ勝ちし、新人戦を3位で終えた。9回にリーグ戦未出場の若狭遼之助外野手(2年=星稜)が中越え二塁打を放ち、終盤までもつれた熱戦に終止符を打った。 「なんとか抜けてくれ」。若狭は祈りながら一塁ベースへ走り出した。3―4で迎えた9回2死一、三塁。最後のチャンスで打席が回った。法大の4番手・伊藤要(2年=平塚学園)の直球を打ち返した。打球は中堅手の頭上を越えるサヨナラ二塁打。3位を決めたヒーローに仲間が駆け寄り喜びを分かち合った。 「(4日の)早大戦ではチャンスで全部打てなかったので、今日いいところで打てて良かったです」。4打数無安打からの汚名返上の一打に安堵(あんど)の表情を見せた。 星稜高出身で、2学年上のヤクルト・内山壮真(21)が憧れの存在。若狭が1年の時に内山とともにプレーし「大舞台で1本打てる。勝負強いバッティング」に衝撃を受けた。 これまでリーグ戦出場だけでなく、ベンチ入りも一度もない伏兵は「将来的には4番を打ちたい。少ないチャンスをものに出来るように頑張ります」と今後の成長を誓った。
報知新聞社