中国発人型ロボット「Galbot」、設立1年半で250億円を調達 「折り畳み式の1本脚」が魅力
中国の人型ロボットメーカー「銀河通用機器人(Galbot)」が11月18日、5億元(約100億円)の戦略的資金を調達したと発表した。設立から1年半で調達額は累計12億元(約250億円)に達した。これまでに30以上の有名投資会社のほか、北京、上海、深圳、香港の政府系ファンドから出資を受けている。創業者の王鶴氏はこのほど、「ユニコーン企業を目指してラストスパートをかける 」と宣言した。 Galbotが工場で働く様子など、動画を見る
Galbotは2024年6月、第1世代の人型ロボット「Galbot G1」を公開した。脚部は折り畳み式の1本脚で、360度全方向に移動可能な車輪がついているため、高い安定性と運動効率を実現する。身長は1.73m。両腕を伸ばせば2.4mの高さまで手が届き、しゃがみ込めば地面にある物を取ったり、腹ばいになって水平面より下にあるものをつかんだりすることもできる。 2024年は、優れたロボットメーカーに世界の投資家たちの資金が集まった。中国の調査会社・高工産業研究院(GGII)によると、世界の人型ロボット業界では2024年1~10月に69件の資金調達が実施され、調達額は計110億元(約2300億円)に達した。このうち、米国のFigure AI(フィギュアAI)はシリーズBで6億7500万ドル(約1000億円)を、中国の宇樹科技(Unitree Robotics)はシリーズBの追加ラウンドで10億元(約210億円)を調達している。 *1ドル=約153円、1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)