"サステナブルな庭"の一年。「第1回東京パークガーデンアワード@代々木公園」グランプリに輝いたガーデンを紹介
東京都公園協会が実施している「第1回東京パークガーデンアワード@代々木公園」の約1年にわたる審査の結果が11月17日に公開されました。「持続可能なロングライフ・ローメンテナンスなガーデン」をテーマとした新しいコンセプトのガーデンコンテストで、1回の審査で優勝が決定する従来のコンテストとは一線を画し、ガーデンの美しさはもちろん、土壌の状態、施肥、植物の成長の過程を見極め、2022年10月の書類審査から1年以上かけて審査が行われました。 『趣味の園芸』テキストや「みんなの趣味の園芸」でも、このコンテストの取り組みを取材してきましたが、スタッフも、代々木公園に毎回足を運び、間近に観察できるコンテストガーデンの四季の移り変わりを見るのがとても楽しみでした。 審査の結果、見事グランプリに輝いたのは、『趣味の園芸』11月号99ページでも紹介した作品C「Garden Sensuous」でした。エシカルガーデニングをテーマに心地よい緑の空間づくりを行なっているGreenPlace(代表:高橋三和子)と、仙台のガーデン・ランドスケープデザイン事務所、山越健造デザインスタジオのユニットによる出展です。 今回の作品のこだわりは「五感に訴えかけるガーデン」。季節の変化や日々の移ろい、自然の美しさを感じられるように花や葉の色、質感、香り、風にそよぐ葉音、食べられる実など、五感を通して楽しめるガーデンをデザインした、とのことでした。 この庭の3月から11月にかけての様子を、GreenPlace代表の高橋さんのコメントとともにご紹介しましょう。バグホテル(虫のホテル)の周りの移り変わりにもご注目を!
春
2023年3月1日 よい⼟をつくり⼀年を⾒越しての植え付け。自然界のように、土壌に起伏があるのがわかります。低いところには自然に水が流れるようになり、水を好む植物が植えてあります。
2023年3月1日 剪定枝でつくったバグホテル(虫のすみか)を、高低差をつけて花壇に設置。