前国防相の自宅など家宅捜索 内乱・反乱容疑=韓国警察
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣言を捜査する警察庁国家捜査本部は8日、戒厳宣言を進言したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官の自宅や国防部長官公邸、長官執務室などに家宅捜索に入った。家宅捜索令状には憲法上の内乱や軍刑法上の反乱の容疑が記載された。金氏の通信記録も押収する。 金氏はこの日午前1時半ごろ、ソウル中央地検に出頭した。検察は取り調べ後に緊急逮捕し、携帯電話を押収しており、警察も資料の確保を急いでいるとみられる。金氏が戒厳宣言当時に使用していた携帯電話が見つかっていないため、確保に総力を挙げる方針だ。 警察は6日、120人からなる捜査チームを立ち上げ、警察トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長、ソウル警察庁トップの金峰埴(キム・ボンシク)庁長ら4人から携帯電話の任意提出を受け、デジタルフォレンジック(電子鑑識)を進めている。 また、戒厳宣言後に国会と中央選挙管理委員会庁舎に投入されたソウル警察庁・京畿南部警察庁の警察官らの無線記録を確保し、警察が両機関の統制に乗り出した経緯を調べている。 検察や警察のほか、政府高官らの犯罪を捜査する高位公職者犯罪捜査処も捜査に着手しており、捜査の主導権争いも激しさを増しそうだ。
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