熱波ギリシャで行方不明者相次ぐ 全員がハイキング中…“脳機能低下”で道に迷う?
日本だけではありません。海外でも猛暑で熱中症による死者が続出しています。ギリシャでは熱波が原因とみられる行方不明者が相次いでいます。 【画像】「太陽が怖い」重装備の観光客…佳子さま訪問アクロポリス遺跡も熱波で閉鎖
■40℃超暑さ続き…佳子さま訪問神殿も閉鎖
サウジアラビアにあるイスラム教の聖地・メッカへの大巡礼。5日間でおよそ200万人が参加しましたが、最高気温が51.8℃に達するなか、1301人が死亡しました。 その8割が無許可の「非正規」巡礼者で、サウジアラビアの保健相は死者の多くが熱中症などによるものという見方を示しています。 アメリカからの観光客 「必要なのは水、あとは忍耐だ」 熱波で記録的な暑さが続いているヨーロッパ。世界遺産コロッセオ周辺を赤外線カメラでのぞくと、表面温度は50℃オーバーで真っ赤です。 この暑さでも世界中から観光客が押し寄せます。中には重装備の人もいます。 中国からの観光客 「(Q.どうしてこの服を?)太陽が怖いのです」 ギリシャでも40℃を超える暑さが続いています。 先月、佳子さまが訪問されたパルテノン神殿があるアクロポリス遺跡。現地は観光シーズンに突入していますが、観測史上最も早い熱波の影響で一時閉鎖されました。
■ハイキング中 “脳機能低下”道に迷う?
世界各地で記録的な猛暑を観測するなか、40℃を超える熱波で今月、6人の観光客が亡くなっているギリシャ。観光地として人気の島々では、ハイキングに出掛けた外国人観光客の行方不明が相次いでいます。 イギリスからの観光客 「島に着くと、暑さがものすごく厳しく、風もほとんど吹かず、暑さから逃れる場所もほとんどありません」 行方不明になった全員が、猛暑のなかハイキングに向かっていました。CNNは行方不明者が続出している理由として、酷暑が脳に影響を与えた可能性を指摘しています。 脳と気象に詳しい医師はこう話します。 公立福生病院 脳神経外科・気象予報士 福永篤志さん 「まさに40℃という酷暑になると、機能障害を起こしてしまう。判断力であったり、空間認知能力。そういった脳の機能が低下してしまうので、判断力が低下して道に迷ったり、あるいは自分が熱中症かなって気付くことも、熱によって遅れてしまうかもしれない」 日本でも猛暑のなかハイキングのような運動を行う際には注意が必要です。 福永さん 「レジャーが楽しくて、そちらに夢中になってしまって、水分補給のタイミングが遅れてしまう。そういったことをなくすように、普段から水分をしっかり持ち歩いて、こまめに補給するということが必要」 (「グッド!モーニング」2024年6月25日放送分より)
テレビ朝日