台湾有事で招集される新兵、ロケット弾の射撃訓練を新たに導入
【台南(台湾南部)=園田将嗣】台湾軍は6日、兵役義務で入隊した新兵を対象にしたロケット弾の実弾射撃訓練をメディアに初めて公開した。今年から兵役期間が4か月から1年に伸びてから新たに導入された内容で、中国軍が侵攻した場合に備え、水際で阻止する能力の向上が狙いだ。
台湾南部・台南市の陸軍施設で行われた訓練では、新兵が横一列に並んで片膝をつき、約200メートル先の的に着弾させた。
兵役義務で訓練を受ける新兵は、台湾有事の際に招集される。最新の携行型武器や無人機などの扱いも習熟させ、実戦に対応できるようにする。
ロケット弾の訓練を取り入れた理由について、台湾軍関係者は「台湾は海岸線から市街地まで距離が近い。(中国軍の)無人機やヘリコプター、戦車による侵攻を阻止しなければならない」と説明した。