カージナルスはキーナン・ミドルトンの獲得を正式発表した（MLB Advanced Media）

　日本時間2月4日、カージナルスは1年契約で合意したことが報じられていた救援右腕キーナン・ミドルトンの獲得を正式発表した。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ミドルトンの契約条件は1年600万ドル＋球団オプション1年。今季の年俸が500万ドル、来季の契約は年俸600万ドルの球団オプション（またはバイアウト100万ドル）となっており、ミドルトンには少なくとも600万ドルが保証される計算となる（最大2年1100万ドル）。 　現在30歳のミドルトンは2017年にエンゼルスでメジャーデビューし、いきなり64試合に登板。6勝1敗3セーブ、10ホールド、防御率3.86とまずまずの活躍を見せたが、翌2018年途中に右ひじを痛めてトミー・ジョン手術を受け、それ以降は思うような活躍ができない苦しいシーズンが続いた。 　2020年オフにノンテンダーFAとなり、2021年はマリナーズと契約したが、シーズン途中にDFAとなってマイナー降格。2022年はダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、18試合で防御率5.29に終わった。昨季もホワイトソックスとのマイナー契約からのスタートとなったが、39試合で防御率3.96と健闘し、8月にヤンキースへ移籍。9月に右肩痛で3週間ほど戦列を離れたものの、移籍後は12試合で防御率1.88と好投した。シーズントータルでは51試合に登板して2勝2敗2セーブ、5ホールド、防御率3.38を記録している。 　今オフのカージナルスはソニー・グレイ、カイル・ギブソン、ランス・リンを獲得して早い段階で先発補強を完了。ブルペンにはアンドリュー・キトレッジ、ニック・ロバートソン、ライリー・オブライエン、ライアン・フェルナンデスらが新加入しているが、そこにミドルトンも加わることになった。 　セットアッパーのジオバニー・ガイエゴスとクローザーのライアン・ヘルズリーを中心に、現有戦力のジョジョ・ロメロとアンドレ・パランテ、そしてキトレッジら新戦力を加えてブルペンを形成。先発ローテーションから弾き出されたザック・トンプソンやマシュー・リベラトーアもリリーバーとして開幕ロースター争いに加わることになりそうだ。