「きょうのプレーは0点」 西郷真央は首位陥落も3週連続の上位争いへ
◇米国女子◇メイバンク選手権 2日目(25日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】「さすがにあれは…」プレー中にシャッター音 単独首位スタートで迎えた西郷真央の2日目は、いきなり2連続ボギーで始まった。それでも5番(パー5)で6mほどを流し込んでバーディを奪うと、6番はロングパットをしっかり寄せてセーブ。段を上る長いバーディパットがショートした7番もパーで切り抜け、8番(パー3)は右手前のピンをコントロールショットで攻めて再び6mほどを決めきった。 出だしのつまずきを取り返して迎えた後半の出来に少し肩を落とす。「それ(前半のカムバック)を生かせなかった」。14番でフェアウェイからのセカンドを奥のバンカーに入れながらパーでしのいだ直後、15番(パー3)はグリーンの右サイドから尾根を越える長い距離を2打に収められず3パットボギー。「63」をマークした初日に唯一ボギーを喫した17番は、この日もティショットが右ラフに飛んだ。 やはり右に飛んだ直前16番の風を踏まえての一打だったが、「思ったような風が吹かなかったのもある。(中には)打ちづらいホールもありますけど、それも自分のショットに自信を持てないからこそ、打ちづらさや気持ち悪さがあったんだと思う」。この右ラフからのセカンドを奥のクリーク(小川)に落としたところで荒天による約2時間の中断を挟み、再開前の練習でアライメントを整えることに注力したという。
17番をボギーとした後、最終18番(パー5)もバーディは奪えなかったものの、繊細な作業によって生命線のショットに兆しが出ることは改めて実感した。「あしたも同じようになってしまうかもしれないし、あしたになったら変わっているかも分からないですけど、『打ちづらいな』って思う気持ちからくる、ちょっとしたアドレスのズレだったりなのかな、と」 「74」とスコアを落としても、通算7アンダーは首位と5打差の13位。初日のビッグスコアもあり、アジアシリーズ3週連続の上位争いに踏みとどまって週末を迎える。「きょうのプレーは0点」と切り捨てた上で「いつも通りのショットだったり、初日のいいフィーリングのパッティングができれば、また上位に顔を出せると思う。幸い、あと半分あるので、残り2日間でいい状態に戻せるように頑張りたい」。しびれるような最終日を自分の力でたぐり寄せるつもりだ。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)