『リビングの松永さん』垣間見える中島健人のかわいさ ファーストサマーウイカの存在感も
原作へのリスペクトを感じさせるファーストサマーウイカの好演
翌日、担当編集との打ち合わせから戻った松永は、門限を過ぎても美己が帰宅していないことに気づく。門限を過ぎ、夜8時になっても連絡が取れないことを心配した松永は美己を探しに行く。周りの住人から美己の“家出”を仄めかされ松永は、自分の独りよがりで決めたルールをほんのり後悔する。松永には申し訳ないのだが、彼がしおらしく反省している姿には、少しのかわいらしさを感じてしまう。 一方、美己はなくしたスマホを探していた。てっきり美己が友人とカラオケに行ったものと思い込んでいた松永だったが、事情を知ると「一緒に住んでんだから、ピンチもシェアすんだよ!」と一緒にスマホを探し始める。言い方はぶっきらぼうでも、言葉の真意と行動は優しい。だんだんと松永という男がどういう人物なのか、掴めてきた気がした瞬間だった。 そして、それは誰よりも美己自身が感じていたはずだ。スマホを見つけた美己は、松永からの自分を心配した数々の連絡に気づく。わかりにくいけれど、確かにそこにある優しさに、美己の表情も柔らかく緩んでいった。 その日、美己は松永に何枚か写真を送る。それは「かわいい」がわからない松永へ向けた、彼女なりに“かわいい”と思うものを撮った写真だった。美己なりに、松永を助けたいと思ったのだろう。そして、その想いはしっかりと松永に届いたようだ。翌朝、松永が持ってきた新しいデザインは、確かにかわいらしい恋愛小説っぽさのあるデザインにアップデートされていた。 そんな松永の変化を見抜いたのが、松永の担当編集者・三枝(ファーストサマーウイカ)だ。三枝の「その子、特別なんだね」という言葉は、松永にどう刺さったのだろうか。ちなみに、三枝を演じるファーストサマーウイカは、自身も『リビングの松永さん』の原作の大ファンであることを公言している。原作へのリスペクトを感じさせる「ファーストサマーウイカの三枝」の動きにも注目していきたい。 次週は、大学生の北条凌(藤原大祐)がシェアハウスに入居する様子。松永と美己の恋に、新メンバーの登場はどう影響するのだろう。何はともあれ、「かわいい」一面を見せた松永を来週も見守ろうではないか。
すなくじら