眞栄田郷敦「この役が好きすぎた」と語る 高橋文哉&板垣李光人も共感「エネルギーを感じてほしい」
■自分とはかけ離れた役に、体作りからチャレンジしてみたい(眞栄田)
――本作のキャッチコピーは「情熱は武器だ」です。いますごく情熱をもって向き合っていることはありますか? 板垣:化学とか物理学とか。すごくおもしろいなと。人間の脳と意識の話とかも調べ出すと止まらなくなります。意識とか心ってフワッとしたもので、それを言語化して、仮説を立てているのを読むのも興味があります。 眞栄田:俺も宇宙の話とか考え始めたら眠れなくなるのでわかるよ。 ――そんな眞栄田さんは? 眞栄田:俺は休みの日をどれだけ楽しむか。以前は仕事の疲れを取るための日になっていたのですが、いまはちゃんと計画を立てて、いろいろな経験をしに外に出ることを大切にしています。多いのは体を動かすことですね。 高橋:僕はダーツです。 眞栄田:カウントアップどのぐらい? 高橋:マックス780ぐらいです。 眞栄田:すげぇ! 高橋:学生時代に友だちとみんなで楽しくやっていたのですが、だんだん本格的にハマってきて。いつかプロ試験受けられたらいいなと思っています。 ――自分が演じた役以外で演じてみたいなと思った役は? 眞栄田:ごめん、俺は本当に選べない。八虎が好き過ぎて。他の人をやりたいとは思えないです。 板垣:僕も同じ感じかな。八虎もユカちゃんも2人がぴったり過ぎて絶対無理(笑)。 眞栄田:それぞれが自分の役を全うしすぎていて、演じられないですよね。自分がやった役を愛しているから、譲りたくないし(笑)。 高橋:そういう意味では僕もですが、世田介は演じてみたいです。天才やりたいです。(ドラマ『フェルマーの料理』で)天才を演じたこともあるのですが……。 眞栄田:これまでの作品では、意外と自分じゃない役に「おもしろそうだな」と思うことがあったのですが、この作品に関してはやっぱり八虎以外は考えられないですね。でも、あえて言うならユカちゃんみたいな役はやってみたいです。 ――ユカちゃんのようなビジュアルに挑戦してみたいのですか? 眞栄田:というより、自分とはかけ離れた役にチャレンジしたいというか。等身大の自分ではなく体作りから…みたいな役は、大きな挑戦だと思うので憧れますね。 ――学生の役でしたが、制服を着る役についてどんな意識が? 眞栄田:表面的に制服を着ているから……というよりは内面的にしっかり10代を表現できるかというところが大切かなと。繊細な時期なので、若さゆえのダサさみたいな部分は意識しました。 高橋:僕は制服を着ることができるのはうれしいです。今回はユカちゃんという役だったので、普段とは違う感じでしたが、制服を着ると学生時代をしっかりと思い出さなければいけない。僕はあまり過去を振り返ることをしないので、いいきっかけになるんです。 板垣:僕はこの作品では制服は着ていないのですが、やっぱり制服を着ると少し懐かしい気持ちになります。でもあまり制服を着る役だからといって、何か構えることはないですね。 眞栄田:衣装からもらえるパワーというのはありますよね。制服は、やっぱりその状況に馴染むためには大きな存在だと思います。 取材・文/磯部正和 写真/山崎美津留