中国不動産開発の碧桂園、通期決算の発表延期-株式は売買停止へ
(ブルームバーグ): かつて中国最大の不動産開発会社だった碧桂園が、2023年通期決算を期限内に発表できないと通告した。適切な会計上の見積もりを行うため、より多くの情報を収集する必要があると説明した。
28日遅くに証券取引所に提出された文書によると、碧桂園の通期決算発表は今月31日の期限よりも後になる。この発表遅延により、香港市場が祝日開けで取引が再開される4月2日から同社株は売買停止となる公算が大きいという。
碧桂園の監査法人はプライスウォーターハウスクーパース(PwC)。同社の中国法人は、2年間で約780億ドルの売上高水増しがあったとして今月処分を受けた中国恒大集団の監査も担当していた。
中国当局がPwCの役割を調査、恒大の会計処理巡り-関係者
碧桂園に対しては債権者が事業清算を香港の裁判所に申し立てており、決算発表の遅延は同社の危機が新たな段階に入りつつあることを示唆する。わずか1年前には同社は生き残ると多くがみていたが、昨年10月にドル建て債をデフォルト(債務不履行)し、市場が動揺。今月には初めて人民元建て社債の利払いを履行できなかった。
原題:Country Garden Delays Annual Results, Expects Trading Suspension(抜粋)
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