漫画で〝体感〟勝負の世界 決戦の舞台・新潟市で読み込む市民や観光客の姿/将棋
新潟市にある文化施設で漫画図書館などの役割を担う「新潟市マンガの家」では、棋聖戦第2局の開催を受けて将棋関連の漫画コーナーが設置された。17日も「3月のライオン」(羽海野チカ)や「月下の棋士」(能條純一)など、人気9作品を読み込む市民や観光客の姿がみられた。 新潟市は「ドカベン」の水島新司さんらの出身地で知られ、漫画文化の振興に積極的。同施設の担当者は将棋漫画の魅力について「細かい解説は不要で、駒を打つ勢いやスピード感のある描き方で興奮が伝わる」と分析する。藤井棋聖を「若いヒーロー像の象徴」とみており、漫画の主人公にするなら「穏やかな雰囲気なので、勝負の世界より実生活を描いた『藤井君の日常』のようなタイトルがいいのでは」と〝ほのぼの系〟の作品を想定した。 実際に、将棋を含む勝負師を描く作品について「アウトローで天才肌という設定から、ほのぼのとしてライトな感じに変化している。子供たちが勝負の世界に触れる機会が増え、泥臭くない勝負の描き方になっている」と指摘。棋聖戦第2局を機に、藤井棋聖を主人公に描く作品が企画されるかも?