宮城の冬の味覚、1か月遅れでようやくスタートです。海水温の上昇などの影響で成育が遅れていた県内産の生食用カキの出荷が28日から始まりました。 【写真を見る】「去年よりはいい。小ぶりですけどまあまあです」1か月遅れで生食用カキ出荷始まる　海水温の上昇で成育遅れ　宮城 このうち石巻市渡波の処理場では、生産者およそ130人が、27日、水揚げした養殖カキの殻を、専用のナイフで手際良くむいていました。 生食用カキの出荷は県の指針で毎年9月29日と定められていますが、今シーズンは海水温の上昇で成育が遅れ、28日からのスタートとなりました。ただ、高水温による死滅が一部で見られるため、県内全体の生産量は、例年の3分の2程度となる920トンを目標としています。 カキ生産者: 「去年よりはいい。小ぶりですけどまあまあです」 県漁協石巻湾支所　丹野芳広かき部会長: 「カキの状態も卵も抜けて身の方も良くなってやっと自信を持って出せるカキになってほっとしている。去年は例年より出荷量が少なかったので、今年はいくらかでも増えればと思う」 県漁協石巻総合支所午後の初入札にはおよそ5.1トンが出荷され、10キロ当たりの平均で4万2376円の高値で取り引きされました。生食用カキの出荷は来年6月まで続きます。