23歳の新鋭“2世レーサー”が郡司浩平との連係に刺激「前を回るからには行くしかない、感じたものあった」/武雄競輪G3
武雄競輪「大阪・関西万博協賛競輪(G3)」は28日、初日を迎える。4RのS級一次予選を走る渡邉雅也(23歳・静岡=117期)に話を聞いた。 父・晴智譲りのレースセンスで今期はS級1班で活躍。巧みなハンドル捌きとシャープなタテ脚で活躍中の渡邉雅也は今売り出し中の新鋭だ。どちらかと言えば先行や捲りよりも人の後ろが得意そうな気もするが、今は自力を貫く渡邉。直前の平塚では郡司浩平の前を2回経験し、共に1着に貢献する「男気先行」で魅せた。 「郡司さんに任されたのが本当に嬉しかった。静岡記念では自分の地元ってことで松井宏佑さんの後ろを回ったけど、前回は郡司さんの地元。3番手って選択になるなら前で頑張ろうと思っていた」と熱くレースを振り返る。 「郡司さんの前を回るからには行くしかない。着は大きくなったけど心に感じたものはありました」 前回の先行もただの暴走ではない。渡邉にとって貴重な経験になったに違いない。 「基本的には自分らしいレース。もちろん、タイミング次第では先行もします。貪欲に勝ちを狙って1着を獲りにいきたい」 大きな経験を力に変えるチャンス。裏開催の今回なら初のG3ファイナルも夢じゃない。(アオケイ・石濱記者)