Jリーグ野々村芳和チェアマン2期目を正式承認、「準備」から「実現フェーズ」へ
Jリーグは19日、社員総会および臨時理事会を開催し、野々村芳和チェアマンの再任を決議した。22年からの1期目を「準備の2年間」と表現した同チェアマンは、「準備してきたものを実現していくフェーズに入った。世界を見ながら進んでいけるようにしたい」と意気込みを語った。 野々村体制2期目には、新たに理事4人が加わることになった。野々村チェアマンが「相当、ビジネス界のスペシャリストが集まっている」と自信をみせたように、一般企業からマーケティングや金融の専門家を加えて、組織の強化を図った。 そのうえで「フットボールの感覚を持った人の視点」も大事にしていく。鹿島アントラーズの小泉文明社長らを理事に再任したほか、名古屋グランパスの小西工己社長を理事に新任。特任理事として内田篤人氏や中村憲剛氏ら日本代表経験者に加え、新たに小野伸二氏を任命した。 1期目の2年間を経験した中村氏も「僕はサッカー鹿やってこなかった人間。言い方はあれですけど、“大人の会議”で刺激的な場所でした」と話すも、「選手たちがノビノビと躍動するために、これだけ多くのエキスパートたちが話し合ってくれているけど、僕にしか言えないことはあると感じている」と“ピッチからの声”の繁栄を誓っていた。 またJリーグは社員総会において、公益社団法人日本プロサッカーリーグの23年度決算を承認したことを報告した。当初、23年度はコロナ禍の影響が継続することを前提に予算を作成しており、全体として7.6億円の赤字を予想していたが、コロナ対策関連予算の多くが未消化となったことや、入場料収益やチケット販売インセンティブの増加等により、25.5億円の黒字で落着した。 ▽チェアマン 野々村芳和 ▽理事 大倉智(株式会社いわきスポーツクラブ代表取締役社長) 小泉文明(株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長、株式会社メルカリ取締役会長) ※小西工己(株式会社名古屋グランパスエイト代表取締役社長) 杉本勇次(ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパンLLC日本代表) 元榮太一郎(弁護士ドットコム株式会社代表取締役社長、弁護士法人Authense法律事務所代表弁護士CEO) ※秋山有子(株式会社サンリオ常務執行役員、グローバルデジタルマーケテイング本部本部長) ※藤原弘治(株式会社みずほフィナンシャルグループ特別顧問) ※政井貴子(SBI金融経済研究所株式会社取締役理事長) ▽監事 鈴木秀和(公益社団法人日本プロサッカーリーグ常勤監事) 小林久美(Tokyo Athletes Office 株式会社代表取締役、株式会社スポカチ取締役、小林公認会計士事務所代表) ※大金直樹(東京フットボールクラブ株式会社取締役会長) ▽特任理事 内田篤人(公益財団法人日本サッカー協会ロールモデルコーチ、シャルケ04チームアンバサダー) 高田春奈(公益社団法人日本女子プロサッカーリーグチェア) 中村憲剛(Frontale Relations Organizer) 夫馬賢治(株式会社ニューラル代表取締役CEO) ※小野伸二(One Hokkaido Nexus Organizer) ※は新任