清水ひかりプロレス復帰までの道のり「今はいろんなものに目を向ける時間でもいいのかな」
「新しい視界が広げられたと思います」
――ユニット活動の一方で、清水選手個人としては、アイスリボンでの松下楓歩選手との“ひーかほ”でもインターナショナルリボンタッグへの挑戦を直前に欠場ということになりまして。 清水 はい、申し訳なかったです…。私は仲良くなるまで時間がかかるタイプというか、結構、バリケード貼っちゃうタイプなんですよ。それをぶち破ってきたのが楓歩だから。私が欠場して、心がふさぎこんだときに家に飛んできたんですよ。いま落ち込んでいるんだろうなって気が付いて、パッと来てくれて。後輩でそういうことができる子ってなかなかいないじゃないですか。だから大切にしたいなって思っているし、一番アイスのベルトに近い子だと思ってていて。シングルのベルトもタッグのベルトも。でもこの間、(12・31対星いぶき戦)シングルのベルトは取れなかったけど、それが彼女にとってもっと強くなる要素だと思います。 ――清水選手がケガしてからはお二人の接点は? 清水 電話したりとか、一緒にやってるアプリのゲームの話をしたりとかはしています(笑)。「いまアイスはこういう状況ですよ」とか楓歩も話してくれるので。いまベルトを巻いている二人(弓李&芦田美歩)と、じゃあ私たちはやりたいのとか、今のアイスのタッグのベルトに対してほしいと思えるのかとか。でも、いまアイスに新しい子が入ってきていて、その子たちが強くなっていくのに、ベルトというのが必要だと思うんです。そして、そこを支えていく先輩が必要なので。楓歩もまだキャリアは浅いですけど、そっち側に立たなきゃいけない。彼女の中でその折り合いが全然ついていないんですよ。でも、人に教えたからこそ変わるプロレスもあるし、成長できることもたくさんあるから、私にこだわらず、この子を強くしてあげたいって楓歩のなかに思えるんだったら、私だけにこだわらず、どんどんベルトにも挑戦してほしい。自分をしっかり持っている子なので、それを尊重しつつ、ベルト戦線に絡んで行ってほしいなって思います。 ――復帰後、アイスリボンでのひーかほの立ち位置がどうなるかも、今から楽しみにしています。現在、欠場されている中で、結構、ファンの方との交流をされていますよね。ケン玉大会やら麻雀大会を企画されたりして。 清水 アハハハハ。欠場してから、カラーズ大会だとポートレートとかの売店ができて、みんなとちょっとづつお話しすることはできるんですけど、欠場してお客さんと話す時間が全然なくなったんです。それが純粋に寂しくて。みんなと話す時間ができたらいいなって思って、そういう機会を作ってみたんですね。ケン玉大会については、YMGさんでYMG対カラーズをしたときに私が体を動かせないからってことで、そこでケン玉大会をやって、一切うまくないかなかったんです(笑)。私は1個でもうまくいかないと火が付くタイプなんですよね。うまくなりたいっていうのもあってケン玉大会をやったんですけど、そしたら全勝しました(笑)。 ――火がついてケン玉が強くなっていたわけですね(笑)。 清水 はい、今はそういう時間が欲しいんですけど、麻雀はまだできていないんです。やっている人はあまりいないみたいですね。声を挙げていただいたのがGAMIさんだけで(笑)。私とGAMIさんがいるところにあと誰が入る?(笑)。 ――ぜひこの場を借りて募集しましょう(笑)。麻雀をやろうとしたきっかけは? 清水 もともと麻雀が好きだったんですよ。点数計算とかができないので、みんなに教えてもらいながらやれればいいなあって。いま時間があって、何もしていない時間があると、よくないほうに考えがちな思考になっている気がして、何でもいいから趣味というか勉強の時間に使えたらいいなって。プロレスラーで雀士みたいな。急激にケン玉もうまくなってきているので、「ケン玉の資格も取れば?」とか言って貰えて。 ――新たな肩書が増えていきそうですね。 清水 はい、今までいろいろプロレスにこだわっていたけど、いまはいろんなものに目を向ける時間でもいいのかなあって。そこから皆と交流する時間も増えて、プロレスに復帰してからもそういう時間を大切にしていければいいなって思います。アクトレスガールズをやめてから、今までが怒涛だったかなって。試合数も倍以上になったし、気を張り過ぎていたかなと。みんなとゆっくりする時間もとれて、ファンの方がプロレスに対してこういう気持ちなんだということも知れたし、私に対しても周りがこう思っているんだなってわかって、新しい視界が広げられたと思います。いまは、こういう時間も大切にしていきたいなって、そう思います。 <インタビュアー:泉井弘之介> 「PROMINENCE×COLOR'S合同興行」 日時:2024年3月17日(日) 17:00開場/17:30試合開始 会場:176BOX 大阪府豊中市庄内東町5丁目7-25 【対戦カード】 ◆DUALSHOCK WAVE~WAVE認定タッグ選手権試合(30分1本勝負) 〈王者組〉SAKI&世羅りさ vs 救世忍者乱丸&ハイビスカスみぃ〈挑戦者組〉 ※第34代王者組の初防衛戦 ◆6人タッグマッチ 米山香織&櫻井裕子&炎華 vs 青木いつ希&狐伯&石川奈青 ◆ハードコアマッチ 旧姓・広田エリザベスさくら vs 夏実もち ◆3wayマッチ さくらんボニータ vs 藤田あかね vs 田中きずな ◆タッグマッチ 倉垣翼&柊くるみ vs 松本都&花園桃花
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