経営者を中心に人気「ピックルボール」が急成長【WBS】
マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏が行っているテニスのような競技。アメリカで急成長している「ピックルボール」と呼ばれるスポーツです。実はこのスポーツ、ビジネスシーンでも活用され、起業家などの間で人気となっています。いったいなぜなのでしょうか? 渋谷駅に隣接する複合ビル「渋谷サクラステージ」。そこで行われていたのが、アメリカ発祥のピックルボールというスポーツです。 ピックルボールのコートの広さはバドミントンと同じ。パドルと呼ばれるラケットでボールを打ちます。テニスと卓球を掛け合わせたようなスポーツで、11ポイントを先に取った方が勝ちです。 ピックルボールを体験した長部稀キャスターは「体育のテニスの授業では何時間やってもテニスができなかったんですけど、10分ぐらいでできました」と話します。 実はこのピックルボール、老若男女問わず楽しめるスポーツとして今アメリカで急成長していて、競技人口は2022年には890万人と前年の倍となりました。2023年にプレーした人口はおよそ5000万人に上ります。
マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏も軽快にボールを打つ姿をYouTubeで公開しています。若い起業家の間で特に人気で、イーロン・マスク氏も関心を寄せているほか、投資家としての顔を持つテニスの大坂なおみさんもプロリーグに出資しています。 アメリカから来た観光客に聞いても「アメリカではどんどん盛り上がっていっている。どの公園にもコートがある」といいます。 なぜ経営者などがピックルボールにはまるのでしょうか? ビジネスシーンにピックルボールは活用できるといいます。 「お昼休憩のスーツのビジネスパーソンがふらっと寄ってプレーする。誰でも手軽にプレーをしながら交流できる」(Sansanの小池亮介さん) 3日に行われた体験会では、スタートアップで働く50社の社員が集合。ジャケット姿でもプレーに参加できます。 参加者からは「一緒に競技をすることで一体感が生まれた」「初心者でも分け隔てなく遊べる」との声が上がりました。わずかな練習でレベルが違う人でも試合ができるほか、小さなコートのため、プレー中はボールだけでなく、会話も弾みます。 実はイベントを主催したのは、名刺管理アプリの「Sansan」。ビジネスパーソンの交流の場としてピックルボールに注目していて、今後、コートの整備などにも乗り出したい考えです。 「海外のビジネスパーソンが投資家とベンチャー企業でプレーしていると聞いている。そこをうまく日本国内に持ち込めたら、ベンチャーの活性化にも貢献が一部できると思っている」(Sansanの小池亮介さん) ピックルボールの今後の広がりに目をつけたメーカーもあります。釣りブランドのダイワを展開する「グローブライド」は4月からピックルボール事業に参入。アメリカ企業のパドル(ラケット)などを輸入し、販売します。 「SNSなどを通じて爆発的に流行したというふうに言われている。流行が流行を生んで、どんどん市場が膨れ上がっている。日本でもは流行ることが可能だと考えた」(グローブライドの野竹貴裕さん) ※ワールドビジネスサテライト