情報漏えい容疑で逮捕の鹿児島県警の前生安部長 22日まで勾留を延長
鹿児島放送
逮捕された県警の元幹部が求めていた勾留満期での釈放について、裁判所は勾留を延長する決定を出しました。 国家公務員法違反の容疑で逮捕されたのは、県警の前の生活安全部長、本田尚志容疑者(60)です。 今月5日、鹿児島簡易裁判所で勾留理由の開示を求める手続きがあり、本田容疑者は北海道の記者に資料を送ったことを認めた上で、「県警職員が行った犯罪行為を野川明輝本部長が隠ぺいしようとした」などと主張していました。 代理人弁護士は、「本田容疑者が行った行為は内部通報のようなもので、守秘義務違反には当たらない」などとし、本田容疑者の釈放を求めていました。 勾留の満期を迎えた12日、鹿児島地検は勾留の延長を裁判所に請求し、裁判所は今月22日までの勾留延長を決定したということです。 代理人弁護士によりますと、勾留延長の決定を不服として、鹿児島地裁に準抗告を申し立てたということです。 代理人弁護士は「本件は公益通報に該当するもので、秘密漏洩罪は成立しません。勾留が継続することは、残念ですが、早期釈放が実現するよう尽力します」とコメントしています。