「おてんとさん相手だから」カイロス発射また延期、次は18日めざす
和歌山県串本町の民間ロケット発射場で15日午前11時に予定されていた小型ロケット「カイロス2号機」の打ち上げは、予定時刻の約30分前に中止が発表され、14日に続き再び延期となった。次回の打ち上げは18日午前11時をめざし、調整しているという。 【写真】「カイロス」初号機=2024年3月 串本町の公式見学場「田原海水浴場」では14日に続き多くの人たちが集まり、寒さをしのいで打ち上げを待った。大阪市の小学4年、山形彩寧さん(10)は「カイロスの格好いい姿が見たかった」と残念がった。弟の隆之亮さん(8)も「打ち上げを見るまで来ます」と話した。 田嶋勝正町長は「今日も拍手を送ってくれる人が大勢いた。ファンの期待は、我々が思っていた以上だ」と述べた。 パブリックビューイング会場が設けられた和歌山市のイオンモール和歌山では、友人と4人できたという大阪府阪南市の西山広海さん(84)が「おてんとさん相手だから仕方ない。また来ます」と話していた。 串本町のホテルで中継を視聴した岸本周平知事は「天候でなかなか飛ばないこともあるということは、ご理解いただけている方々と聞いているが、申し訳ないと思います」と見学者を思いやった。(菊地洋行、勝部真一、榊原織和)
朝日新聞社