<ラグビー>「シックス・ネーションズ」第3節へ 元スコットランド代表主将、グレイグ・レイドローが展望を予想 WOWOWで全試合を生中継
ーー共同キャプテンのFLロリー・ダージ選手とSOフィン・ラッセル選手のコンビはいかがでしょうか?
彼らはお互いを補完し合っていると思います。若手のロリーは落ち着いた性格の静かな選手で、スコットランドには欠かせないフィンとは一緒にうまくやっていけるでしょう。FW(フォワード)のロリー、BK(バックス)のフィンによる2人のリーダーシップが生まれているのはチームにとっていいことです。
ーーそれではスコットランド以外の5カ国についてうかがいます。現在のフランスについてはどう感じていますか?
(今大会欠場の)SHアントワーヌ・デュポンとSOロマン・ヌタマックが不在のフランスは素晴らしいとは言えない状況にあります。昨年のシックス・ネーションズや2023年ワールドカップ(W杯)の時ほど自信を持ってプレーしていないのは確かです。この試合でも普段はあり得ないスキル面の単純なエラーもありました。今度はおそらくハーフバック(SHとSO)に何らかの変更を加えるのではないでしょうか。次の試合(第3節イタリア戦)ではSHノラン・ルガレックを先発に入れて流れを変えようとすると思います。
ーーアイルランドはいかがでしょうか?
今大会で最高のスタートを切りましたね。(第1節で敵地の)マルセイユでフランスに勝ったことがそれを証明しています。(元代表SO・キャプテンの)ジョナサン・セクストンというずば抜けた選手が引退したばかりなのに、それが全くチームに影響していません。アンディ・ファレルHC(ヘッドコーチ)は素晴らしいコーチですから、チームはこのまま突き進んでいくでしょう。
ーーウェールズはどう見ていますか?
明らかによくありません。特に第1節のスコットランド戦の前半がそうでした。十分にラグビーをやっていないように見えますし、ポジティブさを感じません。ディフェンシブなゲームをして勝とうとしています。若手の選手が(チームの中心へと)上がってきたので彼らには合ったスタイルなのかもしれませんが、やはり本気でチャレンジするならプレーの仕方を少し変える必要があると思います。