イチロー氏が2025年の野球殿堂入り 史上初の満票ならずも資格1年目では7人目
野球殿堂博物館は16日、2025年の野球殿堂入り表彰者を発表した。選手としての功績を表彰するプレーヤー表彰で日米通算4367安打を記録したイチロー氏(51)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=、プロ野球最多の通算407セーブを挙げた岩瀬仁紀氏(50)が選出された。また、指導者としての実績も考慮されるエキスパート表彰では、阪神で本塁打王に3度輝いた掛布雅之氏(69)が殿堂入りした。 【写真】イチローが「化け物」と評価した巨人の選手 イチロー氏は1992年に愛知・愛工大名電高からオリックスに入団し、94年には当時のプロ野球新記録となるシーズン210安打を放ち、同年から7年連続で首位打者を獲得。米大リーグでも1年目の2001年から10年連続で200安打以上をマークするなど通算3089安打を放ち、19年に引退した。 野球人にとって「最高の栄誉」ともいわれる殿堂入り。資格1年目での殿堂入りは、スタルヒン氏、王貞治氏、野茂英雄氏、工藤公康氏、金本知憲氏、松井秀喜氏に続く史上7人目。得票数は323票(有効投票数349)で得票率は92・6%だった。 イチロー氏は、米野球殿堂の25年殿堂入り候補者にも名を連ねており、日米ダブル殿堂入りが確実視される。米国は21日(日本時間22日)に決定する。 ◆イチロー氏 「日本で9年間、米国で19年間のプレーヤー生活だったにかかわらず、日本の野球殿堂に迎え入れていただいたことに大変感謝します。動けなくなるまで、日本野球の力になりたいと思います」