リンゴのオーナー県内外から集う 5年ぶりの開園式にぎやかに 喬木村
長野県喬木村の農村交流研修センターで29日、「りんごの樹オーナー農園」の開園式が開かれた。新型コロナウイルスの影響で開園式は5年ぶりに実施。村の特産品や五平餅などの販売が行われた他、餅投げなどのアトラクションもあり、村内外から訪れた200人余りの笑顔が広がった。 今年で33回目。同村のオーナー制度では、オーナー園からふじ、シナノスイート、シナノゴールドのリンゴの木を開園式に合わせて1本選び、秋に収穫を体験できる。 この日、豊橋市から家族4人で訪れた男性は、30年前の制度開始直後から毎年のようにオーナーになっている。職場が同じだった村出身者の紹介で初めて訪れて以来、家族で楽しむ収穫体験や、自分で収穫したリンゴの味に引かれ、毎年利用するようになったという。 男性の長男は「家族の恒例行事だった」と子ども時代を思い出し、「今年も来られて良かった」と笑顔を見せた。 開園式で歓迎のあいさつに立った市瀬直史村長は「皆さんの『お気に入り』の一本を、農家の皆さんが大切に管理していく。秋の収穫を楽しみにしてほしい。オーナー制度を縁に、年間を通じて村に足を向けていただけたらうれしい」と話した。