30周年で7月3日は無料開放 武四郎記念館、全3回のトークも 三重・松阪
三重県松阪市小野江町出身の探検家で北海道の名付け親として知られる松浦武四郎(1818~88年)の功績をたたえる同町の松浦武四郎記念館(山本命館長)は7月3日で開館30年を迎える。これを記念して同記念館と近くの松浦武四郎誕生地は同日、無料開館する。また9月まで全3回、同記念館の過去、現在、未来を語るトークイベントを開く。事前予約なしで無料だが定員は各回60人。 同館は1994(平成6)年7月3日、旧三雲町時代に地元の小野江公民館と併設して開館。来館者が増える中で同公民館を隣地に移し、2022(令和4)年に展示施設の充実などを図ってリニューアルオープンした。来館者数のピークは武四郎の生誕200年の18(平成30)年度で1万7783人。その後、武四郎を主人公にしたNHKのテレビドラマが全国放送されるなどして知名度が高まった。23年度の来館者は1万1183人。 3日は同記念館が午前9時から午後4時半まで、同誕生地が午前9時半から午後4時半まで無料開館。同記念館では先着100人に記念品をプレゼントする。同日午前11時半からは、オリジナルのマンホールのふた「たけちゃんマンホール」のお披露目式を開き開館30年を祝う。 武四郎と関わって約23年という山本館長は「30年の節目に改めてこれまでの歩み、現在、これからを整理したい。武四郎の魅力をさらに発信してファンを増やしながら、あって良かったと思ってもらえる施設に」と話している。 記念トークの日程とテーマ、講師は次の通り。いずれも、会場は同記念館の多目的室で午前10時から同11時半まで。 ▶第1回=7月14日「記念館ができるまで」(建設当時の三雲町役場職員・北川雅樹さん、同記念館運営審議会顧問・宇野文男さん) ▶第2回=8月11日「開館から30年の歩み」(展示設計に協力した北海道大学名誉教授・佐々木利和さん、同記念館元館長・髙瀨英雄さん) ▶第3回=9月8日「記念館の未来に向けて」(同記念館の若手職員)