海沿い景色「ひなび」で満喫 JR観光列車 青森-大湊で初運行
JR東日本盛岡支社は16日、観光列車「ひなび(陽旅)」を青森-大湊間の経路で初めて運行した。これまでは八戸-大湊間などで運行していたが、青森県民に広く利用してもらうため、青森駅発着の形式を採用。約60人が乗車し、海辺の景色などを満喫した。 下北地域を巡る「ひなび下北」の名称で運行し、59席がほぼ満席となった。JRねぶた囃子(はやし)会が太鼓や笛でねぶたばやしを演奏し、午前11時前に青森駅を出発する列車を見送った。 ひなびは2023年12月にデビューし、青森県のほか岩手県内の路線でも運行していた。岩手県北上市から新幹線などで青森駅を訪れ、ひなびに乗車した会社員内田達弥さん(32)は「天気が良いので、岩手とは異なる海沿いの景色を見たい」と話した。JR東盛岡支社の大瀬雅和地域共創部長は青森駅発着での運行について「首都圏や仙台からの観光客だけでなく、青森県内の人にも日帰りなどの小旅行を楽しんでほしいと考えた」と語った。 今回のひなびは16、17日に青森-大湊間を1日1往復する。ひなびを利用し、1泊2日の日程で下北地域を巡るツアーも組まれている。