【地方競馬】マルカイグアスが兵庫優駿制覇 橋本明師、鴨宮祥騎手とも“ダービー”初勝利
「兵庫優駿」(4日、園田) 昨年までの兵庫ダービーから名称変更の3歳頂上決戦は開催2日目の11Rで行われ、3番人気のマルカイグアスが向正面で3番手からスパートして独走。後続に8馬身差を付けて圧勝した。管理する橋本忠明調教師(47)=西脇、鴨宮祥行騎手(30)=西脇・栗林徹=とも“ダービー”初勝利。2着は5番人気のウェラーマンが中団から抜け出して続き、3着には最低12番人気のゴールデンロンドンが後方から直線で外を伸びて入った。 2023年末に2歳王者決定戦の園田ジュニアカップを制覇したマルカイグアスが今回も勝負強さを発揮して3歳世代の頂点に上り詰めた。「引退するまでに勝ちたいレースの一つだった」と橋本明師。2014~16、18年と2着が4回も続いていたが、ついに悲願のタイトルを手にした。 レースはテンの速いクラウドノイズ、ウインディーパレスが前で争い、菊水賞覇者のオーシンロクゼロは出遅れ。中間でスタート強化を図ったマルカイグアスは3番手に付けた。「二の脚、三の脚が速い。いい位置に付けたので強気に行った」と鴨宮祥。向正面から仕掛けると1頭だけスピードが違った。 橋本明厩舎は6月に兵庫で2年連続年度代表馬に輝いたジンギが引退。その後継馬にふさわしい“ダービー王”が間を空けずに誕生した。「まだ馬体に緩さがあるし、精神的にも幼いが、厩舎の看板馬に成長させたい」と橋本明師。今後は未定で夏は休養して秋シーズンに備える。