被災地で配布の支援物資 フリーマーケットアプリで転売か
能登半島地震の被災者に向けて、石川県珠洲市で配られた支援物資の一部が、フリーマーケットアプリで転売されている可能性のあることが分かりました。 珠洲市によりますと、今月中旬市民から「支援物資が転売されているのではないか」と連絡があり、フリーマーケットアプリ「メルカリ」などを調べたところ、先月以降に避難所で配布した非常食やサプリ、簡易トイレなどが出品されていたということです。市によりますと、支給物資とみられる商品を転売しているアカウントは現在のところ2つ確認されていて、2月下旬ごろからそれぞれ20点ほど出品しているということです。 このうち、熊本の健康食品メーカーから市に寄せられたサプリは10袋セットが1800円で落札され、アカウントの出品元は石川県と書かれています。このサプリは非売品で、10袋がまとめて出品されていることなどから、市は支給したものである可能性が高いとしています。 2つのアカウントではこのほか、女性用の下着や保湿クリーム、慰問に訪れたアイドルが配ったタオルなども出品されていて、市の担当者は「被災した市民にとって必要だと思って配っているため転売されているのであれば残念だ」としています。
北陸放送