ヤクルト吉村、指揮官の期待に応える5勝目 八回途中まで無失点、投げ合い制す
指揮官の期待に応える力投だった。ヤクルトの吉村が自己最長の7回⅓を投げ、4安打無失点。巨人のエース戸郷との投げ合いを制し、「一回、一回抑えられるように。その積み重ねを意識して投げられた」と振り返った。 【写真】四回、5号ソロでチームを鼓舞した山田哲人 毎回のように走者を出しても、プロ2年目の右腕にはどこか余裕があった。150キロ超の直球にフォークやカーブを操り、連打は許さなかった。ただ、プロ入り後、先発で初めて立った八回のマウンドは、1死から2者連続四球で途中降板。「最後まで行けなかったのは悔しい。もっと長いイニングを投げられるように」と反省を忘れなかった。 「節目にいいスタートを切りたいと思っていた」という高津監督の思いもあり、託された交流戦明けの一戦だった。「何かを変えるべきではない。いつも通り、しっかり自分のできることをやればいいと思っていた」。泰然とした姿勢で臨み、つかんだ5勝目だった。(川峯千尋)