飯塚事件の久間三千年・元死刑囚の遺族、黒塗りの死刑執行文書の開示求め提訴
1992年に福岡県飯塚市の女児2人が殺害された飯塚事件で、2008年に死刑が執行された久間三千年(みちとし)元死刑囚(執行時70歳)の執行に関する文書の大半が開示されないのは不当として、元死刑囚の遺族が国に一部不開示の決定の取り消しを求め、福岡地裁に提訴していたことがわかった。国側は請求棄却を求め争っている。
提訴は2023年10月20日付。訴状によると、遺族は22年、文書を法務省側に開示請求したが、特定の個人を識別できる情報や刑の執行に支障を及ぼす情報であることを理由に大半が黒塗りで開示されたという。原告側の代理人で、元死刑囚の第2次再審請求の主任弁護人も務める岩田務弁護士は取材に対し、「適正に執行されたかどうかを検証したい」と話している。