日本人漫画家や声優が台湾のファンと交流 「蟲師」の漆原さんら 台北コミックアニメ祭
(台北中央社)台北市内で1日から開催中の「台北国際コミック・アニメフェスティバル」(台北国際動漫節)では、日本の漫画家や声優を招いてファンとの交流イベントが行われている。3日にサイン会を行った漫画「蟲師」の作者、漆原友紀さんは、報道陣の取材に台湾のファンとの思い出を語った。 13年前にも台湾でサイン会を行った漆原さん。当時のサインを持参したファンや母娘で参加したファンがいたのが印象深かったと振り返った。また、学生時代にいじめを受けていたという読者からは「蟲師」が勇気を与えてくれた上に、心の支えになったことを伝えられたと、時折息を詰まらせながら明かした。 漆原さんは古い建物が好きだといい、同市内に古くからある問屋街、迪化街や90年以上前に建てられた台北郵便局に言及。今後、海外を舞台にした作品を描くことがあれば、台湾の建築を取り入れるかもしれないと語った。 4日には声優の森久保祥太郎さんのサイン会が行われた。森久保さんが声を演じたアニメ「弱虫ペダル」の巻島裕介のコスプレ姿で来場したファンも見られた。取材に応じた森久保さんは、台湾のファンたちが良い旧正月(今年は2月10日)を過ごせるよう願っているとした他、能登半島地震の被災地に台湾から支援が寄せられたとして感謝を示した。 (王宝児/編集:田中宏樹)