三谷幸喜監督作、主演・長澤まさみの夫役に坂東彌十郎…4人の元夫役は西島秀俊&松坂桃李&遠藤憲一&小林隆
脚本家・三谷幸喜氏が監督を務める映画「スオミの話をしよう」(9月13日公開)で、主演・長澤まさみを愛した5人の男を俳優・西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎が演じることが14日、分かった。 本作は、長澤演じる大富豪の妻・スオミが失踪することから始まる。スオミの現在の夫の屋敷に“クセの強い”元夫4人が集結し、「スオミがどんな女性なのか」を5人で話し合うサスペンス・コメディーだ。 三谷氏は「記憶にございません!」(19年)以来、5年ぶり9作目のメガホン。物語の中心となる“新旧5人の夫”について、昨年12月の製作会見で「多彩で素晴らしい俳優ばかり。中井貴一、西田敏行さんら常連キャストではありません」と予告し、キャスティングに注目が集まっていた。 スオミの元夫役には、三谷作品初参加の西島、松坂が顔を並べる。4番目の夫で警察官役の西島は「監督の圧倒的な演出力、共演者の皆さんの自由でチャーミングな演技に魅了される毎日で最高の現場でした」と回想。松坂も「毎日ワクワクなことしかありませんでした。喜劇というものを改めて学ばせてもらいました」と充実の表情をのぞかせた。 三谷作品常連の遠藤と小林も元夫役を演じる。遠藤は、三谷ワールド全開の本作を「やっぱり面白い!笑った!笑い転げた!」とアピール。小林も「スオミと新旧5人の夫たちの馬鹿馬鹿しくておかしい物語を一刻も早く目撃したい!」と完成を心待ちにしている。 スオミの現在の夫は、彌十郎が務める。三谷氏が脚本、長澤が語りを担当した22年NHK大河「鎌倉殿の13人」にも出演した。長澤とは年の差夫婦役となる模様で「自分の年齢を忘れて思いっきり演じさせていただいたので筋肉痛になった程。共演者の方々も最高で、面白い作品になること請け合いです」と胸を張った。 ○…本作プロデューサーのフジテレビ・玉井宏昌氏は、スオミを愛した“5人の男”について「初稿前から三谷監督の頭の中では5名のキャスティングが決まっていました」と告白。「三谷組初参加の西島さんと松坂さん、そこに三谷組経験者の遠藤さんと小林さん、そして実は三谷映画は初の長澤さんと彌十郎さんの化学反応が、今までの三谷作品とはまた一味違う世界観をつくってくれる真骨頂となる」と期待を寄せた。 ◆西島コメント これまで共演者の方々から、三谷組で作品を創り上げる熱量や大変さ、そしてその現場の面白さを伺っていました。今回初めて三谷幸喜監督の作品に参加することになり、新しい挑戦を楽しみにしつつも自分に出来るだろうかという不安もありました。 しかし実際に撮影に入ると、監督の圧倒的な演出力、共演者の皆さんの自由でチャーミングな演技に魅了される毎日で、ただただ演技することが楽しい最高の現場でした。そして、最高峰のスタッフの皆さんの豊かなイメージと、それを映像として具現化する力にも驚かされる日々でした。チームの一員として参加できたことを感謝しています。とても面白い作品になると確信しています。どうぞご期待ください。 ◆松坂コメント 僕が演じた十勝は自信家で見栄っ張りで、それゆえに人一倍ポジティブ思考の男です。初めて参加した三谷組は、どんな演出が飛んで来るのか、キャスト陣との軽妙な掛け合いなど、毎日、ワクワクなことしかありませんでした。そして、喜劇というものを改めて学ばせてもらいました。長澤さんをはじめキャストの皆様、めちゃくちゃ素敵です。是非公開を楽しみにしていて下さい。 ◆遠藤コメント 久しぶりに三谷作品の出演がきまり、脚本を読むのがワクワクした。三谷さんの脚本は面白いに決まっている。今回はどんな話だろう?期待を大きく膨らませた。そこでふと思った。三谷作品は絶対に面白いと思われることに三谷監督はどう思っているのだろう。俺だったらプレッシャーに押し潰されて何もできなくなりそうだ。だから、面白いに決まってるなんて思ってはいけないんじゃないだろうか、今回はちょっとだけ面白いぐらいに思った方がいいのではないか、、、。 そして今作『スオミの話をしよう』を読み始めた。面白い!やっぱり面白い!笑った!笑い転げた!撮影が始まると監督はさらに新しいアイディアを生み出していった。凄い人です、三谷幸喜さんは。 ◆小林コメント 三谷監督作品は3作目になります。合間にダンスの稽古をはさみつつ、約一カ月半の撮影がとても楽しかった。いまだかつてない大役とまわりのメンバーの凄さに最初はたじろいだけど、穏やかな現場ゆえに、いつの間にか落ち着いてやれていました。“監督の人徳”ですね、今回で確信しました。ホントに心地良い現場でした。スオミと新旧5人の夫たちの馬鹿馬鹿しくて可笑しい物語を一刻も早く目撃したい!映画の完成を心待ちにしております。 ◆坂東コメント 三谷幸喜監督の映画作品には初参加で緊張していましたが、監督はもちろんスタッフ、キャストの皆さんが素晴らしく、とても楽しく気持ちのいい撮影期間を過ごすことができました。私も自分の年齢を忘れて思いっきり演じさせていただいたので、筋肉痛になった程です。 共演者の方々も最高で、面白い作品になること請け合いです。この作品をスクリーンで観られることを今から楽しみに、ワクワクしています。
報知新聞社