カージナルスの正三塁手アレナドにトレード移籍の可能性 ゴールドグラブ賞10度の名手は一塁転向も視野
◆ 名三塁手アレナドにトレード移籍の可能性 セントルイス・カージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)について、トレード放出の可能性が浮上しているようだ。現地時間26日、『ジ・アスレチック』のケイティー・ウー記者が報じた。 2年連続でポストシーズン進出を逃したカージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は、任期最終年となる来季について、若手の育成と総年俸の削減に舵を切ることを明言。今オフに入ってからアレナドのトレード放出を模索し、複数球団が獲得に興味を示していることが報じられていた。 ウー記者によると、モゼリアック氏は9月下旬にアレナドと面談を行い、放出の可能性について説明。アレナド自身から移籍を要求することはなかったが、トレードの打診については同意を示したとされている。さらに、新チームが必要とする場合、アレナドは三塁から一塁への転向も厭わないという。 アレナドは2009年のドラフトでプロ入りして以来、三塁手として16年間プレー。2013年にロッキーズでMLBデビューを果たし、同年から10年連続でナショナル・リーグ三塁手部門のゴールドグラブ賞を獲得。マイナー時代を含めても他ポジションの守備に就いたことはない。 しかし、近年は攻守ともに衰えを見せ、2年続けてゴールドグラブ賞を逃した。打撃面では2015、16年と2年連続で本塁打・打点のリーグ2冠に輝き、短縮シーズンの2020年を除いて、「シーズン30本塁打&100打点」を7年連続で達成。しかし、昨季26本塁打・93打点で記録が途絶えると、今季は16本塁打・71打点と右肩下がりに成績が低下している。 アレナドはキャリア通算8試合の出場に止まっているポストシーズンでの活躍を予てより熱望。カージナルスとの契約が3年残り、全球団に対するトレード拒否権を有しているが、アレナドが望めば、より競争力の高いチームへ移籍することも可能となる。現地時間12月9日から始まるウィンターミーティングより、本格的なトレード交渉が開始されると見られている。
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