「第九」声楽家と市民大合唱 亀山でさいまつコンサート 三重
【亀山】三重県の亀山市の年末恒例「さいまつコンサート」(同実行委員会)が1日、同市東御幸町の市文化会館大ホールで開催され、「第九」の大合唱や交響楽団による演奏などほぼ満席の観客約900人(主催者発表)を魅了した。 同コンサートは、当初市民団体による合唱を主に開催。20周年を機に、市民らを募り日本語で「第九」を合唱するようになった。その後、交響楽団の生演奏に合わせて、ドイツ語で合唱するようになり、今年で43回目を迎えた。 この日は、寺岡清高氏の指揮で大阪交響楽団が演奏。ベートーベン作曲の交響曲第九番第1楽章「歓喜の歌」から始まり、第4楽章から、声楽家4人と市民ら110人が大合唱し、歌声が館内に響き渡った。 また、女声コーラス団体や混声合唱を楽しむ会、亀山少年少女合唱団のほか、亀山中学校吹奏楽部や亀山愛児園の園児らによるマーチングバンドの演奏もあった。 6年ぶり2回目の北野栄子さん=鈴鹿市南若松町=は「友人の声楽家、廣めぐみさんと一緒の舞台で歌うことができて、楽しかった」とし、「これを機に毎年、コンサートに参加して『第九』を歌い続けます」と笑顔で話した。