【DeNA】東克樹「天珠」で勝ち運を引き寄せる 無傷開幕6連勝!「支えてもらってる人に感謝」
<阪神2-5DeNA>◇22日◇甲子園 聖なるお守り効果で勝利の女神を振り向かせた。DeNA東克樹投手(28)が粘った。阪神大山の適時打で1点差に迫られた直後の4回無死一、二塁。6年ぶりの甲子園で虎党の熱い声援が押し寄せる中でも、冷静に相手打者の狙いを見極めた。渡辺を三ゴロに打ち取り1死一、三塁。豊田に対して「チェンジアップのマークが強いな」と内角スライダーを投げきった。狙い通り詰まらせてゴロに。運良く二塁正面を突き、併殺で最少失点に抑えた。 【写真】DeNA東の両手につけられた「天珠(てんじゅ)」 雨でぬかるんだマウンドにも乱されずに8回5安打2失点(自責1)。完封負けした前夜から一転、打線の援護にも恵まれ「あそこ(4回)でさらに失点をしなかったことが今日の投球につながった。野球といえば聖地・甲子園なので、勝利することができてうれしい」とルーキーイヤーの18年5月16日以来の聖地での白星をかみしめた。 勝ち運を引き寄せるために身につける物がある。「天珠(てんじゅ)」と呼ばれるパワーストーンで、古代チベット時代から伝わる聖なるお守りだ。魔よけや運を呼び寄せると言われ、球場入りでも家でも、肌身離さずブレスレットのように両手につけている。天眼天珠と呼ばれる1つ目は3年前、トミー・ジョン手術のリハビリ中から身につけ始めた。今季の開幕前には種類の異なる龍眼天珠を約30万円で買い足した。「気持ちですよね。両手からパワーをもらってる。調子悪くても抑えてたり、(打線が)追いついてくれたりするので、今のところ運が良いなと思います」と効果を実感する。 「天珠」に力をもらいながら、23試合連続でクオリティースタート(6回以上で自責3以内)と抜群の安定感を誇る。球団では99年福盛和男以来、25年ぶりとなる無傷の開幕6連勝となった。「僕だけの力じゃない。追いついてくれた試合もありますし、支えてもらってる人に感謝したい」。集めたパワーで連勝街道をひた走る。【小早川宗一郎】