【全文も】広島県の核実験中止要請にロシアが反発 議論の応酬に
【2024年6月21日付 湯崎知事のプーチン大統領宛て要請文】 本県が4月11日付で、貴国大使に対して貴職への送付を依頼したノバヤゼムリヤ島における臨界前核実験中止要請文について、貴国駐日大使に受理していただけず、貴職に対して本県の意向をお伝えできていないと考えることから、本書にて改めて本県の意向をお伝えします。 先の核実験中止要請は、貴国がウクライナへの侵略と、その中で幾度も核恫喝を行っているなどの一連の行動及び言動を受けて実施しました。 今回は、ノバヤゼムリヤ島で核実験の兆候が見られるとの報道に接しましたが、本来、貴国は核兵器開発に関する透明性が担保されるよう、率先して情報公開をすべきであると考えます。 その上で、本県としては、引き続き貴国の核実験等の動きが明らかになれば、速やかに抗議等の対応を行います。 加えて、本県は、どの国に対しても、核実験の兆候あるいは実施の事実が明らかになれば、中止要請あるいは抗議を厳正に実施しています。直近では、米国政府の臨界前核実験の実施計画が明らかになったことを受けて、5月14日付で米国政府に対して中止を要請し、その後臨界前核実験が実施されたことから、5月18日付けで米国政府に対して厳重に抗議しました。 また、日本政府に対しては、非核三原則の堅持や核兵器禁止条約への署名・批准をはじめ、核兵器廃絶に向けたリーダーシップを発揮するように強く要請を行っています。 米国とともに最大の核保有国である貴国も、NPT第6条にあるとおり、真摯に核軍縮に向き合い、責任ある対応を実行すべきことは言うまでもありません。 ここに改めて、臨界前核実験を含む一切の核実験を決して実施しないことを要請します。
中国放送
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