巨人・阿部監督が阪神助っ人右腕に脱帽「てこずりました」…戸郷ノーヒットノーラン翌日に今季7度目完封負け
◆JERA セ・リーグ 阪神3―0巨人(25日・甲子園) 巨人が阪神に敗れ、今季7度目の完封負け。前日24日に戸郷がノーヒットノーランを達成も乗り切れなかった。初回2死二塁で岡本和が見逃し三振、1点を追う3回には1死二塁から丸、坂本が凡退し、あと1本が出なかった。先発の赤星優志投手(24)は4回2失点。開幕5連敗となり2軍降格が決まった。甲子園で2年ぶりのカード勝ち越しをかけ、交流戦前ラストとなる3戦目は菅野智之投手(34)が先発する。 【写真】巨人の全員に配られた阿部監督の指針や信条、全てが詰まった「クレドカード」初公開 巨人打線の前に背番号99のビーズリーが立ちはだかった。阪神先発の助っ人右腕に対して6回まで3安打7三振で無得点と苦戦。救援陣も打ち崩せず今季7度目の完封負けを喫した。阿部監督は「今日はもう相手のビーズリー投手にてこずりました。いい投球をされました」と脱帽した。戸郷の歴史的ノーヒットノーランから一夜明け、甲子園で2年ぶりのカード勝ち越しはお預けとなった。 初回先頭の丸が安打で出塁して2死二塁としたが、4番・岡本和が見逃し三振。1点を追う3回は1死二塁とするも、丸と坂本が凡退した。150キロ前後の低めの動く球と曲がりの大きいスライダーを操るビーズリーには昨年も3登板(1先発)で計6回2/3、4安打無失点に抑えられていた。「やっぱりいい投手でした。たぶん今後も投げてくると思うのでしっかり対策を練りたい」と阿部監督。先を見据えても天敵はつくりたくない。 昨年3勝10敗と惨敗した甲子園で今季は1勝3敗1分け。投手陣が5試合で計8失点と奮闘する一方、打線は計3得点。チーム打率はセの本拠地球場でワーストの2割と思うように機能しない。この日は立岡が自身3年ぶり2度目の5番で先発出場。二岡ヘッド兼打撃チーフコーチが「早い回で何とか点を取りたいという思いがあるので」と言うように1番から丸、坂本、吉川、岡本和と経験豊富な主力を並べている。交流戦からは新外国人のヘルナンデスも1軍合流予定。打順は試行錯誤が続きそうだ。 4回2失点で開幕5連敗となった赤星について、阿部監督は「あんなもんだなと思って見ていたんですけど」と2軍降格を決めた。昨年日本一の阪神は2、5回に送りバントで進めた走者を適時打でかえし、4回の渡辺のソロを含めて計3得点。巨人が目指す堅実な攻撃で主導権を握られた。 これで22勝21敗4分けの貯金1。対阪神は東京Dも含めれば5勝5敗1分けの五分と悪くはない。「とにかく(この3連戦)勝ち越せるように全員でやりたいなと思います」。交流戦前ラストとなる26日の3戦目の先発は菅野と才木。2位・広島が勝ち、交流戦は3位で突入することが決まったが、勢いをつけるためにも大事な一戦になる。(片岡 優帆)
報知新聞社