水辺を使いこなす知恵を共有 大阪でミズベリング世界会議
企業の役割大きく市民の意見も重い
シンポジウム後半は、4名の報告者に、嘉名光市大阪市立大学大学院准教授や佐井秀樹水都大阪パートナーズプロデューサーらが参加して、パネルディスカッションが開かれた。 テキサス州サンアントニオ川再生プロジェクトは水辺再生の世界的先行事例だが、遊歩道を建設する際、企業が「水辺再生でまち全体が活性化し経済的効果が生まれる」と判断し、私有地の一部を寄付するなど、企業の担う役割が大きいとの指摘があった。 パリ・セーヌ河岸改造計画は「都市の実験」と呼びにふさわしい大改革である一方、計画の合意形成に向けて、徹底的に市民の声を聞く取り組みがされるなど、大胆な改革力と柔軟な調整能力の融合が欠かせないことも明らかになった。大阪から関西、瀬戸内へと広がる新たな水辺再生ビジョンの創生も提唱された。 詳しくはミズベリング世界会議の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)